マスコミ出身の安住財務大臣「とても給料では生活できなかった」
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先週ご紹介させていただいた塩崎恭久議員の予算委員会での質問。いくつか印象に残ったやりとりがありましたが、やはり安住財務大臣の「とても給料では生活できなかった」発言は特にインパクトがありました。
安住淳氏はNHK出身の衆議院議員。NHK時代は政治記者として活躍、政治討論番組の司会なども担当しておられます。
先程紹介させていただいた発言は、現在注目が高まっている朝霞の国家公務員宿舎の問題に対する塩崎議員の質問に対する答弁の中で出たもの。発言の前後を見ると、以下のようなものとなります。
「わたしもNHKに入って社宅を借りて住みました。とても給料では生活できなかったからです。そんなに豊かな家ばっかりじゃないですから。地方から出てきて、国家公務員になられて、それは私は、多少は宿舎の便宜供与等もあってしかるべきだと思ってます。」
(9月26日予算委員会にて)
マスコミ業界の給与水準は高いということはよく知られていると思います。NHKの平均年収は1000万を超えるといわれており、そのNHK職員が「とても給与では生活できない」なんてことはありえない話です。
マスコミ業界の人に宿舎が必須でそれがなければ生活できないというのであれば、マスコミの給与水準に達しないすべての国民に宿舎が必要になっちゃいますよね。現実的だと言えるでしょうか。大震災のときに「学校のプールにガソリンを貯蔵できないか」と述べたとされる安住財務大臣ですが、時々、不思議な発言をされるようです。
野田首相は10月3日に朝霞の国家公務員宿舎建設地を視察し、宿舎建設の是非について考える予定とのことですが、どのような結論を出すのでしょう。尚、東電は9月中旬に社宅や寮などを売却して賠償費用とすることを決め、2014年度末までに7400名のリストラをすると発表しています。
[取材協力: 東京プレスクラブ 弱腰記者]