スライムがあらわれた!コマンド?

今や飛ぶ鳥を何らかの毒素的なもので落とす勢いのなでしこJAPAN。ドイツで開催中の女子ワールドカップで準決勝進出を決めると、世界中でなでしこ旋風が吹き荒れています。殺到する国内・海外メディア。各国で特集される選手たち。ついに地上波の放映権を持っていたくせにCSで録画放送を繰り返していたフジテレビも、重い腰を上げて地上波生中継を決断。14日深夜は、南アフリカワールドカップを越える興奮の時間がやってきそうです。

そんななでしこにあって、注目を集めるのはやはり澤穂希さん。

「今日がドイツを倒すときだった」「苦しいときは私の背中を見なさい」「サッカーの神様などいない。頼れるのは自分だけ」など、心震わせる言葉の数々。キャプテンとして中心選手としてなでしこを引っ張る姿は、日本という国で今求められている理想のリーダー像。それだけに人々の心を惹きつけて離さない魅力があります。

その注目度は、今や選手という枠を越えて、パーソナリティそのものにまで及んでいます。カッコイイ生き様とは対照的に、ケーキが好きだったり、表彰式でのドレス姿や正月の振袖姿など乙女チックな格好が好きだったり、「好きな男性のタイプはドログバです」と憧れを語ったり、普通の女の子の一面も併せ持つ彼女。今はまだ大会期間中ですが、帰国後はそうした部分にスポットライトが当たるに違いありません。

最近は男子の代表選手がアイドル的な存在と化していますが、所詮連中はベスト16止まり。女子代表はベスト4以上を確定し、ひょっとして優勝の可能性すらあるのです。澤さんの半生をドラマ化(主演:加藤ローサ)とか、緊急増刷決定の「ほまれ」につづく著書発売(仮題:日本男児)、有名企業・有名商品のCM出演(候補:さわやかサワデー)など夢は広がるばかり。これまでの努力と苦難と実績に、少しぐらい報酬があってもいいはず。ぜひ大きな結果をつかんで、帰国後のバブルを楽しんでもらいたいものですね。

ということで、大会期間中につき澤さんをよく知る人物たちが代理で語る、知られざる一面についてチェックしていきましょう。



中村憲剛さんは天然でコメントしているだけで、他意はありません!

活躍すればすぐ話題になるのが恋のウワサ。男子選手もやれ長友さんが結婚の挨拶をしただの、やれフランスと日本を往復するスピード婚だのと、ホットな話題が飛び交っています。しかし、真の男は現役と恋愛は完全に分離するもの。

かのレスリング世界王者・吉田沙保里さんも、現役の間は結婚・妊娠を封印することを宣言。報道陣に「七夕の短冊に結婚って書きましょうよ」とうながされても決然と拒否。生涯現役を誓ったのです。澤さんもまた、そうした自分に厳しい選手。「女性セブン」7月21日号には、澤さんの厳しさを示すエピソードが綴られていました。

↓記事:「澤穂希 日本サッカーを救うためアメリカ人との結婚断念」
仕事(サッカー)が充実し始めると、私生活にも明るい兆しが見えてきた。これまでサッカーひと筋で恋愛とは無縁だった彼女が、人生最大の恋に落ちたのだ。相手は、パーティーで知り合った7才年上の連邦政府エージェントのアメリカ人。間もなくふたりは一緒に暮らし始める。

 しかし、順調な生活も終わりを迎える。米国女子プロリーグが突然休止を発表。帰国を余儀なくされた澤は、このとき、恋人と結婚して米国で暮らそうと考えていたという。このときも澤の母親はこんなアドバイスを送っていたという。

「あなたは何を目指してアメリカでつらい環境に身を置いているの?」

 結婚かサッカーかの狭間で苦悩する澤に、恋人は、「サッカーやめられるか?」と尋ねた。ためらうことなく澤は「もちろん」と答えたが、彼はこう続けた。

「サッカーやめて、本当に後悔しないの? 専業主婦して家で退屈している姿は似合わない。きみにはサッカーをとことんやってほしい」

http://www.news-postseven.com/archives/20110713_25255.html

恋人:「サッカーはやめられないよね?ね?」
サワ:「もちろん、やめられるよ?」
恋人:「いやいやいや、サッカーやめたら絶対後悔する!絶対!」
サワ:「後悔しないよ?」
恋人:「いやいやいや、君にはサッカーをとことんやってほしい!」
サワ:「じゃ、そうしよっかな…」
恋人:「そうだよ!僕はずっと応援しているからね!じゃ!」

泣かせる話や…彼の決断に感謝だな…。






そんな自分に厳しい澤さんを昔から知る人物たちは、軽い口を開き自慢のエピソードを披露。幼い頃から澤さんを見守ってきたアフロも、イベントでたまたま集まった記者たちを相手にノリノリ。世間の「節電に協力してくれ」「そのモジャモジャを見ると室温が上がるんだよ」「ブラジルってだけで暑そうなイメージ」という反応を無視して、記者からも「ただでさえ暑いのに、熱い、熱すぎる」などと遠回しな嫌味を書かれつつ、澤さんへのエールを送ったのです。

↓ラモス:「優勝したら澤にチューするしかない!リップに!」
「沢、素晴らしいね! 優勝したらチューするしかない。ほおじゃないよ、リップ。空港まで迎えに行って、『サワーッ!』ってね!!」

 まさかの公開キスを予告。しかも唇。そこまで全力で応援&祝福したいのは、沢とは長く深い付き合いだからだ。

 歴代最多の代表171試合出場、今やなでしこの大黒柱となった沢を、ラモス氏は20年前の1991年、12歳のときから知る。同氏は読売クラブ→V川崎、沢は読売ベレーザで、長く同じクラブハウスを利用。「12歳なのにうまくて元気よくて。武田(修宏)よりボールのけり方はうまかった。これはすごくなる、と思った」と振り返る。

http://www.sanspo.com/soccer/news/110713/scc1107130504004-n2.htm

ラモス:「優勝したらチューするしかない!」
ラモス:「あくまで優勝したらだからね!」
ラモス:「そりゃ、まぁ、優勝したらするしかないけども」

ひょんなことから引き合いに出されて落とされた武田さんも、よかったらチューしてあげてください!






そして、もうひとり昔から澤さんを知る人物が。澤さんが小学生時代に所属していた府中市の府ロクサッカー少年団には、2年後輩に男子代表としてワールドカップにも出場した中村憲剛さんが所属。本人曰く「あまり話したことのない先輩」とのことで、最近の情報には疎いものの、澤さんの過去を知る貴重な人物であることに変わりはありません。取材陣からコメントを求められ、「刺激を受けてます」など普通の受け答えをしていた憲剛さんは、ついついしゃべりすぎてしまい…

中村憲剛:「澤さんは最初に会った怪物」
川崎FのMF中村憲剛(30)が12日、なでしこジャパンの優勝を願った。主将として存在感を示すMF沢穂希(32)は、サッカーを始めた府ロクサッカークラブの2つ先輩。当時からエースとして活躍していた存在だけに「僕が最初に会った怪物です。メッセージを送るなんておこがましい。この勢いで勝ってほしい」と話した。

http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20110713-804215.html

憲剛:「僕が最初に会った怪物です」
憲剛:「今でも会ったら直立でペコペコしてしまう」
憲剛:「当時から男とか女とか抜きにしてすごかった」

何か旅立ちの村から一歩外に出たら、スライムが現れたみたいな場面しか想像できないwww

選択するコマンドも「ペコペコ」じゃなく、「たたかう」「にげる」「じゅもん」「どうぐ」じゃないのかwwww





日本の司令塔たちが「子どもの頃からスゴかった」と絶賛する澤さんは、今大会後、世界の司令塔からも絶賛される存在になるはず。そのとき彼女は、こうしたエピソードを広く知られ、愛よりも勝利を尊ぶ怪物として語られることでしょう。

ギリシャ神話にはアタランテという姫が登場します。幼い頃、王子を欲した父王に捨てられ、山中で熊に育てられた彼女。その豪傑さに多くに求愛者が訪れるも、彼女は「徒競争で私に勝ったら結婚してあげる。その代わり、敗れた者には死んでもらう」と宣言。多くの男の首を跳ねたという逸話の持ち主です。

そんなアタランテのように、彼女も自身を打ち負かす存在を求めているのかもしれません。ワールドカップでの険しい戦いの果てに、彼女を打ち負かす本当の勝者が現れてほしい。「会った瞬間から怪物でした」なんて一歩引いたスタートではなく、彼女を越える「ドログバのような」男に現れてほしい。今のところラモスさんしか候補はいないようですが、帰国する彼女を出迎える男の登場に期待したいものですね。



日本の強者のみなさん!成田空港でのお出迎えをよろしくお願いします!

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