韓国メディア「平昌をうらやむ東京、浅田真央で五輪を狙っているようだ」

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2018年冬季五輪の平昌(ピョンチャン)招致成功で、喜びにわく韓国。英字新聞「ジャパンタイムズ」は10日に「Kim’s contribution crucial to Pyeongchang's victory(平昌勝利に大きく貢献したキム・ヨナ)」と題するコラムを掲載したのだが、これを受けて「ソウル新聞」など韓国のメディアは11日、「日本のメディアが『私たちは浅田真央で五輪を招致しよう』と主張している」などと紹介した。

ソウル新聞によると、コラムは2020年の五輪開催を狙う東京について「新しい競技場と実現可能な計画、キム・ヨナのような日本の潜在力を代表する新鮮な顔が必要だ」と主張したという。

さらに、「キム・ヨナが美しい容貌と流ちょうな英語でIOC委員に平昌のビジョンを説明し、五輪招致の決定的な役割を果たした」、「五輪招致を望む東京がキム・ヨナのような新鮮な『代表的な顔』を前面に出すとしたら、2度世界チャンピオンに輝いた浅田真央だろう」と論じ、その上で、東京に五輪を招致したいなら、これまでの旧世代的な方式では不可能だろうと指摘したという。

ジャパンタイムズのコラムを受けて、韓国のメディアは「ひとことで言うと、今回の平昌冬季五輪招致のため前面に出たキム・ヨナをベンチマーキングしようということだ」と分析。「日本はキム・ヨナを前面に出した韓国の冬季五輪招致に刺激を受け、浅田真央で2020年五輪招致に出ようという意見が出ている」と伝えた。

しかしながら、日本で浅田真央選手を2020年東京五輪招致活動のマスコットガールにしようといった報道は聞いたことがなく、ジャパンタイムズの報道を、日本メディア全体がそう報じているように伝えているのには違和感を感じざるを得ない。

ちなみに韓国メディアは、「ただし東京は2016年冬季五輪招致戦でブラジルに完敗。石原慎太郎東京都知事は大きな批判を浴びた」と最後に付け加え、日本は韓国をベンチマーキングしても上手くいかないだろうといったニュアンスで締めくくった。


参照:「『キム・ヨナの力』見た?私たちも浅田真央で五輪を招致しよう」 - アジア経済
参照:Kim's contribution crucial to Pyeongchang's victory - The Japan Times Online

(文:林由美)

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