確信を持って夏のマーケットをスタートさせたかに見えたインテル。だが、数日のうちに、すべてが変わってしまった。まずはベンチ、つまりレオナルド監督の去就だ。コッパ・イタリア優勝で続投するはずだった同監督だが、彼はPSG(パリ・サンジェルマン)のオファーを受けようとしている。
 
そこで、インテルは新指揮官を探している。12カ月の間に、ジョゼ・モウリーニョ、ラファエル・ベニテス、そしてレオナルドと、次々に監督が代わったインテルは16日、マッシモ・モラッティとマルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)が会議を行っている。
 
モラッティ会長は会議終了後、「レオナルドにはほかの種類の野望がある。だが、私に必要なのは、GM(ゼネラルマネジャー)じゃなくて監督なんだ」と語った。つまり、レオナルド監督への完全なる別れということだ。モラッティ会長は先週、「誰にもどうなるか分からない。煙だけで、すべてが以前のようになるかもしれない」と話していたが…。
 
後任候補の一番手は、かつてチリ代表やアルゼンチン代表を率いたマルセロ・ビエルサ氏だ。だが、ビエルサ氏はインテルの申し出を断り、アスレチック・ビルバオへ行くことになっているとの報道もある。つまり、状況は流動的で、あらゆる可能性を排除することはできないということだ。
 
トルコ代表のフース・ヒディンク監督、ポルトのアンドレ・ビラス=ボアス監督といった国外の指揮官や、元チェルシーのカルロ・アンチェロッティ氏、元ローマのクラウディオ・ラニエリ氏、元ジェノアのジャンピエロ・ガスペリーニ氏、元パレルモのデリオ・ロッシ氏といった、イタリア人監督たちの名前も挙がっている。