中国インターネット上で、「3月11日に発生したマグニチュード(M)9.0の大地震が、海底での核実験が原因の可能性があるのではないか」との憶測があることについて、中国原子力学会事務局長の傅満昌氏は「ありえない」と一蹴した。新民晩報が20日付で報じた。

 中国科学技術協会が主催する「科学者とメディアの対面」で、中国原子力学会事務局長の傅満昌氏は「日本の大地震は海底での核実験が原因の可能性はあるのか?」というネットユーザーの疑問と憶測に対し、「可能性は非常に小さく、あり得ないと言っても問題ない」と回答した。

 傅満昌氏は、国際社会には核拡散防止条約が存在し、日本も条約加盟国だと指摘、「当該条約では、加盟国が原子力に関する活動を行う場合は国際原子力機関に報告する義務がある」と述べ、「個人的な見解では不可能だと考える」と回答した。

 傅氏はまた「アメリカの核実験問題が大きな関心を集めている今、政治的角度から見ても日本が海底で核実験を行うことは考えられない」としている。(編集担当:及川源十郎)



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