パリでは真のショッピングができる。ギャラリー・ラファイエットでではない。パリ・サンジェルマン(PSG)でだ。同クラブに所属する選手のうち、2013年を越える契約を結んでいる者はいない。タレントの流出という危険にさらされているのだ。すでに同クラブの選手に注目しているのがミランやインテルである。

最も象徴的な存在が、DFママドゥ・サコ(21)だろう。すでにフランス代表に選ばれ、ビッグクラブでの未来が待っているタレントだ。同選手を追っているのはミランだが、インテルやナポリも彼のことを気に入っている。

昨年11月、サコは12年までとなっている現在の契約を延長することで決まったかに思われた。だがその後、すべて破談となり、その結果同選手は移籍へ目を向けている。残す契約が1年となることから、サコは1000万ユーロ(約11億3000万円)弱で獲得できると見られ、チェルシーやアーセナルなど、候補は後を絶えない。

ただ、ミランが本当に獲得を願っているフランスの選手は、ロリアンFWケヴァン・ガメイロ(23)だ。代表でも2試合に出場しており、リーグアンですでに今季15ゴールを記録している。契約は12年までだが、適切なオファー(1000万ユーロ前後)であれば、クラブは来夏に売却するだろう。バレンシアも同選手を気に入っている。

一方、インテルはバスティア(3部)が保有権を持ち、現在はブレストでプレーするDFヨハン・マルティアル(19)や、トゥールーズMFフランク・タバヌに注目している。