北朝鮮の2010年ヒット商品「辛ラーメン」「松茸」「人糞」

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北朝鮮でこれまでこっそりと売られていた韓国のインスタントラーメン「辛ラーメン」が、平壌の国営商店でも販売されていることが分かった。西江大学のキム・ヨンス教授は、「辛ラーメンは箱ごと販売されるなど、北朝鮮市場の代表的な商品になった。韓国のドラマや映画などのDVD、成人映画も飛ぶように売れている」とし、閉鎖的な北朝鮮社会に変化の兆しがあると語った。

キム教授は28日に行われた民族和解協力汎国民協議会が主催する懇談会で「スキニージーンズが流行するなど、平壌の若い女性たちの姿が完全に変わった」「『なぜ平壌には中国人がこんなに多いんだ』という話しが出るほど、市民たちの服装が大きく変化した」と述べた。

これまで北朝鮮の外貨稼ぎの代表的な品目として日本で販売され、住民たちがほとんど接することができなかった松茸も、今年のヒット商品のひとつとなった。キム教授は「国際社会による制裁が強化され、海外販路が途切れたことから松茸が北朝鮮市場に流通している」と説明した。

一方、キム教授は今年のヒット商品のひとつとして「人糞」も挙げた。最近は農作業で使われる肥料も支援が中断されたため、人糞までも肥料として流通するようになっているのだという。「各家庭の人数に合わせて一定量を集めて使うが、量が必ずしも合う訳ではないので、市場に『人糞屋』ができた」と話した。

韓国のネットユーザーからは「私たちにとっては普通のものでも、北朝鮮では不思議なもののようだ」「北朝鮮住民もスキニージーンズはかわいく見えるのでしょうね」「辛ラーメンがどれだけ売られているのか気になる」「あー辛ラーメンが食べたくなった」などのコメントが書き込まれた。


参照:平壌市のど真ん中で売られる辛ラーメン - アジア経済
参照:北朝鮮の今年ヒット商品…松茸、スキニージーンズ - 聯合ニュース

(文:林由美)

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