実在した日系人部隊の実態に迫った、骨太なドキュメンタリーが公開/[c]442Film Partners

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第二次世界大戦集結から65年。様々な史実が掘り起こされては語られてきたが、意外と知られていないのがアメリカ軍の日系人部隊だ。その知られざる実態に迫ったドキュメンタリー作品『442日系部隊 アメリカ史上最強の陸軍』は、第23回東京国際映画祭でも上映されたが、いよいよ11月13日(土)から本公開を迎える。

【写真】長い年月を経て再会した442日系部隊の隊員たち

他のアメリカ人からは、敵である“日本人”として偏見の目で見られながらも、それをはねつけるように最前線で活躍した日系人の兵士たち。第二次世界大戦末期には、ヨーロッパ戦線へと送られ、率先してナチス・ドイツの精鋭を相手に激戦を繰り広げたという。

劇中には、米軍日系人特殊部隊・442連隊戦闘団に所属していたスティーブ・シミズをはじめとする元兵士たちが次々と登場し、当時の思い出を淡々と語っていく。真珠湾攻撃を機に、敵性国民として扱われた屈辱、442連隊戦闘団結成への経緯と厳しい訓練、「ゴーフォーブローク!(当たって砕けろ)」をかけ声に、潜り抜けてきた壮絶な戦闘の数々。なかでも、ナチス・ドイツのユダヤ人強制収容所の1つであるダッハウ収容所の解放に彼らが大きく関わっていたエピソードには驚かされてしまう。

知られざる歴史の真実はもちろん、改めて戦争の愚かさを教えてくれる力作はまさに必見だ!【トライワークス】

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