中国が「日本メディアのねつ造」と反論、軍事費巡る一連の報道に
日本メディアがこのほど、「中国の2010年度の軍事支出は、すでに中国政府が公表した額の約1.5倍の7880億元に上る」と報じたことについて、環球網は「日本メディアがデタラメの推測をしており、ねつ造だ」と反論する記事を掲載した。
記事では、「産経新聞や東京新聞、共同通信は、中国の2010年度の軍事支出は公表額の1.5倍の7880億元に上ると報じ、情報源を中国筋または内部報告書と報じた」とし、日本メディアの報道内容を詳細に紹介。
日本メディアが『中国は他国から実際の軍事支出と公表額の乖離(かいり)を指摘されていたが、中国軍幹部が初めてそれを認めた』と報じたことに対し、記事では「思いもよらない事だ」と報道を否定した上で、「中国軍幹部とはいったい誰のことなのか明確にしていない」と指摘した。
日本メディアの報道に対し、中国国防大学の李大光教授は、「多くの人が無責任な話をする昨今、日本メディアの情報源はあいまいであり、信用するに値しない」と反論した。さらに李大光教授は、日本メディアは中国の軍事費が不透明だと非難するが、日本は完全に透明なのだろうか?と指摘。
続けて、日米が軍事費を巡って中国をたびたび非難する理由の背景には高い警戒心があるためだ推測し、「日本メディアの報道は情報源が不明確である。ねつ造の可能性があり、中国のイメージを損ねるものである」と反論した。(編集担当:畠山栄)
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