31日のチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグで、CSKAモスクワと対戦するインテル。ジョゼ・モウリーニョ監督は、CSKAモスクワのDFアレクセイ・ベレズツキとDFセルゲイ・イグナシェビッチがドーピングに関して出場停止処分を受けたことについて、「グレーなところがある」と語った。

グループリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦後に行われたドーピング検査で、A・ベレズツキとイグナシェビッチに陽性反応が見つかったことについて、同監督は「2選手に大会で認められていない物質への陽性反応が出たのなら、何かしらグレーなことがある」とコメントした。A・ベレズツキとイグナシェビッチは1試合の出場停止となり、クラブには罰金処分が科されている。

「マンU戦でのCSKAは素晴らしかった。すごく走っていて、シーズン終盤だとは思えなかったよ。今はシーズン開幕直後だ。だが、彼らのプレースタイルはそれほど運動量を必要としない。相手にボールを与え、スペースを埋める。守備がうまくて高さのある選手たちがおり、3人のスピードある選手がいる。2人はサイドだ。ミロシュ・クラシッチとマルク・ゴンサレスだね」

「彼らは常にカウンターを狙うが、守備に戻ることはない。アウェーではすべての試合でゴールを決めている。このサッカーと戦うのは非常に難しいからだ。我々が有利? ここまできたチームで、ロシア代表の70%がおり、2005年から大きく変わっていないのなら、不利ということはないだろう。オープンな対決となるはずだよ」

つまり、サン・シーロでのファーストレグですべてが決まることはないということだ。「ベスト16のうち、ファーストレグで決まったのは、ミランとマンUの対戦だけだった。それ以外はすべてセカンドレグまで持ち越されている。だからこそ、明日の結果で我々が落ち着けるということはあり得ないよ」。

一方、過密日程が続くシーズン終盤戦に関しては、「私は試合ごとに考えていく。だが、しっかり練習し、しっかり寝て、水を飲んでいるプロのサッカー選手なら、この終盤戦でもすべての試合に出ることができるはずだ」とコメント。イタリアで依然として報道陣の取材に応じていないことについては、「ベンチに行くことができるから、(黙っているのは)良いことだね。監督がベンチにいても勝つものではないが、できるだけチームの近くにいるのは私の仕事だ。イタリアのリーグについて話さないことで、処分を受けることなく、ベンチにいることができる」と続けた。

イタリアサッカーとの関係はやはり緊張したままということだ。「イングランドのサッカーが懐かしいし、彼らも私のことを恋しく思っている。私は正直なんだよ。だが、今はインテルのことだけを考えている」。