インテルFWマリオ・バロテッリの騒動が終わらない。チームは30日、アッピアーノ・ジェンティーレで雨の中トレーニングをしており、ジョゼ・モウリーニョ監督の息子も見守る中で、バロテッリも通常どおりにチームメートと練習をこなしている。だが練習後、彼は車でアッピアーノを離れることになった。CSKAモスクワとのチャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグにも、彼は招集されなかったのだ。

前日、マッシモ・モラッティ会長が「彼はすぐに戻るだろう」と話したのは、和解へのプレリュードかと思われた。だが30日夜、バロテッリは事態をさらに悪化させ、騒動を巻き起こすコメントを残している。イタリアのテレビ番組「キャンブレッティ・ナイト」に電話出演し、「オレは5試合も欠場するようなバカじゃない。自分が許しを請わなければいけないとしたら、すでにもうそうしていただろう。自分が正しいのだから、オレは謝らない」と語ったのだ。

番組にはアイルランド代表のジョヴァンニ・トラッパトーニ監督が出演しており、司会者のキャンブレッティ氏は同監督にバロテッリへ電話し、モウリーニョ監督との関係についてアドバイスするように依頼。3度目のトライでバロテッリが電話に出た際、トラパットーニ監督は「君には才能がある。それを見せるための人生があるんだ」と述べ、自身も現役時代に似たような経験をしたことを伝え、身を引くように助言した。

だが、バロテッリは「実際は言われているようなものじゃないということがある。何が起きたかって? いろいろなことがあったけど、それは話すのはすべてが過ぎ去ってからだ」と返答。さらに、「オレにプライドを捨てろって言うのなら、別の人にも言えるじゃないか」と続けた。

バロテッリの発言が許可されたものでなかった場合、クラブは同選手に罰金処分を科す可能性がある。