「コンカツ」にハテナ顔? フランス女の愛と自由
恋も仕事も子育てもスマートにこなし、加齢による目尻のシワさえも美しくみえるフランス人女性。日本でも、ファッションやライフスタイルのお手本として毎月のように女性誌に取り上げられていると言っても過言ではない。その魅力は一体何なのか? 日本人女性とフランス人女性の違いについて考えてみた。
フランス人男性と結婚して、現在パリで生活しているトモミさん(34歳)は、過去の自分についてこう振り返る。
「日本で22歳から約10年間、アパレル業界でバリバリ仕事していました。その頃は、いつか独立してマンションを買って、独身を貫こうと思っていました。だって、結婚して仕事を続ける事は出来るけれど、その先はどうなるのだろう?って。 妊娠、子育てで自分の仕事に影響してしまうのではないか? 結婚したら自由が利かなくなると思っていましたから」
結婚と仕事、どちらを取るか悩んだ時期が3年ほどあったというトモミさん。ちょうどその頃、トモミさんはお母さんから「留学してみたら?」と勧められ、小休憩のつもりでフランスへ留学した。そして、現地で今のご主人と出会い、結婚。トモミさんがフランスに移り住んで感じた、日本とのライフスタイルの違いについて伺った。
「フランスに来て感じたことは、女性の独立心がとても強いこと。結婚や子育てにおいて、国の制度がきちんとしていることです。こちらでは、結婚しなくても男女が一緒に住み、女性は仕事を持ち、子どもがいるケースが非常に多いです。主人の友人たちのなかでも、子どもがいて正式に結婚しているのは、3組に1組くらいです」
というように、日本とフランスの大きな違いのひとつは、多様なカップルのあり方にも関係があるようだ。周知の通りフランスでは、カップルの選択肢は3つある。法的手続きをせず一緒に生活する“事実婚”、結婚よりも法的制約が少ないが、パートナーとして優遇措置が受けられる連帯市民協約“PACS”と、“結婚”の3つ。国民は自分たちのスタイルを自由に選択できる。
フランス人女性のソフィーさん(41歳)は「フランスでも専業主婦が多い時代がありました。しかし、次第に女性たちは慣習に捕われない考えをもって人生を選択し始めました。私自身、ボーヴォワールのセンセーショナルな作品の影響かもしれません。今は結婚していようが、独身だろうが、フランスでは偏見を感じることはありません。女性は仕事と子供どちらをとるかという考えもありません。日本で流行っている“コンカツ”の意味がわからない。フランスでは愛と結婚は別。結婚しなくても幸福に生きられる。実際、離婚も多い。とにかく、私たちは“自由”な生き方、多様な選択ができます」
先月、国連が制定した「国際女性の日」を中心に開催された『日仏フォーラム・女たちのダイアログ』という、日本とフランスを代表する女性作家たちが“女”についてディスカッションをするトークイベントへ行ってきた。そこで気になったのは、前記のソフィーさん同様、フランス人女性作家たちが口々に“自由”という言葉を発していたことだった。
思春期に問いたくなるような質問だが、そのフランス人が言っている“自由”って何だと思いますか? とトモミさんに伺った。
「その自由と言うのは、この国がいろいろな事に開放されている事かもしれません。例えば、仕事に関してですが、仕事上の不満も堂々とストライキをして自分達の意見を社長に訴えます。自分の意思をハッキリ言う、お世辞は言わない。自然で気取らなく、当たり前のことをして、頑張りすぎない国だなと、住んでみて居心地の良さを感じています」
日本でも以前に比べれば、女性をとりまく状況が変ってきてはいるが、先進国のなかでは女性に対する様々な社会の対応が圧倒的に遅れている。また、独女たちのあいだでも「不況だからコンカツする」というように、女性の自立に対する意識も矛盾しはじめたような気がしてならない。
年齢を重ねてもフランス女の目尻のシワが美しいと感じるのは、恐れを知らない“自立した女”という意識が心の底にしっかりと根付いているからかもしれない。独女のみなさん、コンカツに疲れたら一歩立ち止まって、自分という存在と自由な選択について考えてみるのもいいかもしれない。(オフィスエムツー/堂ナツコ)
フランス人男性と結婚して、現在パリで生活しているトモミさん(34歳)は、過去の自分についてこう振り返る。
「日本で22歳から約10年間、アパレル業界でバリバリ仕事していました。その頃は、いつか独立してマンションを買って、独身を貫こうと思っていました。だって、結婚して仕事を続ける事は出来るけれど、その先はどうなるのだろう?って。 妊娠、子育てで自分の仕事に影響してしまうのではないか? 結婚したら自由が利かなくなると思っていましたから」
結婚と仕事、どちらを取るか悩んだ時期が3年ほどあったというトモミさん。ちょうどその頃、トモミさんはお母さんから「留学してみたら?」と勧められ、小休憩のつもりでフランスへ留学した。そして、現地で今のご主人と出会い、結婚。トモミさんがフランスに移り住んで感じた、日本とのライフスタイルの違いについて伺った。
「フランスに来て感じたことは、女性の独立心がとても強いこと。結婚や子育てにおいて、国の制度がきちんとしていることです。こちらでは、結婚しなくても男女が一緒に住み、女性は仕事を持ち、子どもがいるケースが非常に多いです。主人の友人たちのなかでも、子どもがいて正式に結婚しているのは、3組に1組くらいです」
というように、日本とフランスの大きな違いのひとつは、多様なカップルのあり方にも関係があるようだ。周知の通りフランスでは、カップルの選択肢は3つある。法的手続きをせず一緒に生活する“事実婚”、結婚よりも法的制約が少ないが、パートナーとして優遇措置が受けられる連帯市民協約“PACS”と、“結婚”の3つ。国民は自分たちのスタイルを自由に選択できる。
フランス人女性のソフィーさん(41歳)は「フランスでも専業主婦が多い時代がありました。しかし、次第に女性たちは慣習に捕われない考えをもって人生を選択し始めました。私自身、ボーヴォワールのセンセーショナルな作品の影響かもしれません。今は結婚していようが、独身だろうが、フランスでは偏見を感じることはありません。女性は仕事と子供どちらをとるかという考えもありません。日本で流行っている“コンカツ”の意味がわからない。フランスでは愛と結婚は別。結婚しなくても幸福に生きられる。実際、離婚も多い。とにかく、私たちは“自由”な生き方、多様な選択ができます」
先月、国連が制定した「国際女性の日」を中心に開催された『日仏フォーラム・女たちのダイアログ』という、日本とフランスを代表する女性作家たちが“女”についてディスカッションをするトークイベントへ行ってきた。そこで気になったのは、前記のソフィーさん同様、フランス人女性作家たちが口々に“自由”という言葉を発していたことだった。
思春期に問いたくなるような質問だが、そのフランス人が言っている“自由”って何だと思いますか? とトモミさんに伺った。
「その自由と言うのは、この国がいろいろな事に開放されている事かもしれません。例えば、仕事に関してですが、仕事上の不満も堂々とストライキをして自分達の意見を社長に訴えます。自分の意思をハッキリ言う、お世辞は言わない。自然で気取らなく、当たり前のことをして、頑張りすぎない国だなと、住んでみて居心地の良さを感じています」
日本でも以前に比べれば、女性をとりまく状況が変ってきてはいるが、先進国のなかでは女性に対する様々な社会の対応が圧倒的に遅れている。また、独女たちのあいだでも「不況だからコンカツする」というように、女性の自立に対する意識も矛盾しはじめたような気がしてならない。
年齢を重ねてもフランス女の目尻のシワが美しいと感じるのは、恐れを知らない“自立した女”という意識が心の底にしっかりと根付いているからかもしれない。独女のみなさん、コンカツに疲れたら一歩立ち止まって、自分という存在と自由な選択について考えてみるのもいいかもしれない。(オフィスエムツー/堂ナツコ)
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