「インテルは正しい気迫をもって試合を始めなかったと思う。後半の方が良かったが、片方だけでは勝つのに十分じゃない」

7日のセリエA第27節でジェノアとホームでスコアレスドローを演じたインテル。試合から一夜明け、マッシモ・モラッティ会長は当惑ぶりを隠さなかった。ジョゼ・モウリーニョ監督がベンチ入り禁止だったが、これが試合に影響したということもあり得る。同会長も「ベンチに彼がいるかどうかが重要なのは当然だ。もちろん、ベンチにいれば、モウリーニョのダイナミックさは、より簡単に選手たちへ直接伝わるものだよ」と語った。

ドローに終わりながら、インテルは2位ミランとの勝ち点4差、3位ローマとの同7差はキープした。しかし、再び独走状態へ突入するチャンスを失った形だ。モラッティ会長は「大きな加速ではなかったと思うが、より多くの勝ち点差をつけるという点は確かだっただろう。その上で、結果は最後に出るもの。今後を見ていこうじゃないか」と話している。

チェルシーとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグは16日に行われる。だからこそ、モラッティ会長も「チェルシー戦に考えがいって、それがチームに影響したとは思わない。その一戦まではまだあと10日ほどあるし、問題はそこじゃないと思うよ。ただ、いつもほどの気迫を持たずに試合へ臨んでしまったんだろう」と、言い訳はできないとした。

一方、モラッティ会長はFWマリオ・バロテッリの契約延長について、「誰もその可能性を言っていないと思う。バロテッリについてはすでに契約があるんだからね。どこからそのニュースが出てきたのかは知らないが、誰もそんなことは言っていないよ」とと噂を否定している。

なお、セリエBではグロッセートに所属するチリ人FWマウリシオ・ピニジャが活躍しているが、同選手はインテルの補強目標となり得るだろうか? モラッティ会長は「すでに関心はあったよ。彼は我々の選手だったんだ…」とコメント。インテルが2003年、当時19歳だったピニジャを獲得していたことを思い起こさせている。