17日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグで、フィオレンティーナはバイエルン・ミュンヘンに1−2と敗北を喫した。だが、バイエルンは勝利を喜んだものの、次第に決勝点となったFWミロスラフ・クローゼのゴールがオフサイドで取り消されるべきだったことを認めないわけにはいかなくなった。

クローゼは「まあ…自分がオフサイドポジションにいた感じはあった。でも、主審は笛を吹かなかったし、僕は僕のやるべきことをやったんだ」とコメント。ルイス・ファン・ハール監督も「確かに、我々は2ゴールを決めたが、そのうちの一つは明らかにオフサイドだった」と話している。

バイエルンは誠実にそう語ったが、成績はそれで決まるものではない。ファン・ハール監督は次のように続けている。

「モダンサッカーではテクノロジーの助けなしにジャッジすることはもうできない。主審と副審ですべてを見ることはできないからだ。できないときだってある。私は10年前からそう言っているよ。ボルドー戦ではバイエルンが被害を受けた。我々に起きることもあれば、ほかのチームがそうなることもある。それがサッカーだ。だが、審判たちが自分たちだけですべてを見ることはできないということも言っておく必要がある。彼らを助けなければいけない」

バイエルンのサポーターは満足そうにスタジアムを後にし、フィオレンティーナのサポーターたちの顔は財布を失くした人のそれだった。バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ代表取締役は、「私も認めなければならない。あの2点目は明らかなオフサイドだった。我々はラッキーだったよ」と話している。