ビクター インナーイヤーヘッドホン「HP-FXC50」
 携帯電話やデジタルオーディオプレーヤーが普及し、着うたなどに代表される音楽配信や圧縮音源が年々増加する中、音楽を通勤や通学などの移動中に楽しむ人が増えている。しかし、未だに純正のヘッドホンを使用しているという人もきっと少なくはないだろう。そんな人にオススメしたいヘッドホンが、ビクターのインナーイヤーヘッドホン「HP-FXC」シリーズだ。

 「HP-FXC」シリーズは、2008年8月に「HP-FXC50」が発売され、翌9月には“デュアルシリンダー構造”を採用した上位モデル「HP-FXC70」が発売。今回はまず、「HP-FXC50」を実際に屋内で使用してみた。

 「HP-FXC50」は2色展開の「HP-FXC70」に対して、ブラック、レッド、シルバー、ホワイトの4カラーバリエーションにより、ファッションとのコーディネイトが楽しめるのがポイント。パッケージを開封すると、0.8mコードの本体の他、0.7mの延長コードと携帯に便利なキャリングポーチが付属されており、持ち運びなどユーザーの使用環境への配慮がうかがえる。

 そして密閉型インナーイヤーヘッドホンとして嬉しいのが、S・M・Lと自分の耳穴の大きさに合わせて交換できる、3サイズの新形状シリコンイヤーピース。本体にはコンパクトなボディにラバークッションが付いており、これにより装着しやすく、なおかつ耳からはずれにくいという快適なフィット感を実現している。

 さて、パッケージの使用方法に書かれている通り、左右を確認して実際に装着してみる。すると、まず最初に驚かされるのは、その密閉構造による高い遮音性。流行のノイズキャンセリングヘッドホンと比較しても遜色が無いほどに、装着する前までの周囲の騒音がピタリと止み、そこから流れ出す音楽の世界へと聴く者を誘う。また、これは同時に周囲への音漏れの低減にも繋がっているというのも非常に大きなポイントである。

 さらに何よりも本製品の最たる特長は、業界初※“トップマウント構造”の採用により実現した、驚きの高精細サウンド。小型な口径φ5.8mmの新開発マイクロHDユニットを音筒の“先端”に配置したことによって、オープンインナータイプや通常の密閉インナータイプと比較して(別図参照)、より耳穴深くまでドライバーユニットを入れることが可能となり、耳の奥で再生される高精細で迫力あるサウンドは、ヘッドバンド式では決して得ることができない未体験の感覚と言える。

 文字通り、音楽とリスナーとの距離を縮めてくれる「HP-FXC」シリーズは、“原音”を探究するビクターが新たに提案するヘッドホンである。次回は、上位モデル「HP-FXC70」を装着し、屋外で使用したレビューを紹介したい。

※密閉型インナーイヤーヘッドホンとして。2008年7月17日現在(ビクター調べ)。

ビクター インナーイヤーヘッドホン「HP-FXC70/50」特集 - livedoor