絢香

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 子どもの明るい笑顔はすばらしく、何にも代えられない。家族を、人々を、そして世界を結びつける力さえ持っている。しかし、世界の多くの場所で、子どもたちの顔から笑顔が消えてしまうことがある。世界では毎年1,000万人を超える5歳未満の子どもたちが命を落としていて、その多くが医者・看護師・保健ワーカーがいれば命を落とさずに済んでいたという悲しい現実。およそ1億2,000万人の子どもたちが、学校へ通うことができないでいる。

 2月29日に東京・日本武道館にて、「音楽の持つパワーで、世界を変えることができる」と信じる絢香がJANIC(国際協力NGOセンター)の協力を得て、世界中の子どもたちの笑顔のためにコンサート「POWER OF MUSIC」を主催。会場には1万人の観客が集まり、会場周辺には、「まず知ることから始めよう」という気持ちを込めて、今の世界の現状を伝えるブースが設置された。

 「世界中の子どもたちの笑顔を守るために」。絢香がオファーし、快諾してくれたアーティストは、大橋卓弥(fromスキマスイッチ)、GAKU-MC、コブクロ、塩谷哲、平原綾香、広沢タダシ、若旦那(from湘南乃風)の7組。絢香がリスペクトして止まないアーティストと夢のコラボレーションが披露された。

 ライブ前に「緊張してます。だけど、その100倍楽しみです。会場で生まれた力をキャッチして、みんなを信じて全力で歌います。今日がスタートです。来てくれた皆さんにとって何かのスタートになればな、という思いで歌います。」と今の心境、意気込みを語っていた絢香。平原綾香とのコーナーでは、「(平原さんの)空気感が好き。」(絢香)、「イライラしない?」(平原)、「全然大丈夫!」(絢香)、というやり取りで観客を笑顔にしながら、「Jupiter」、「I believe」などお互いの楽曲をコラボレーションして披露。

 昨年10月に横浜アリーナで開催されたメッセージイベント「てるてるいのち」でも共演を果たした若旦那(from湘南乃風)とは、「AIDSチャリティProject」として発表した「生まれ来る子供たちのために」、てるてるbabysとして発表した「キセキ」などを披露。若旦那は「若い人を動かすには、このイベントに行くとかっこいいと思われるイベントにしないと」と語り、「まず知ることからはじめてほしい!」と二人でメッセージを届けた。

 大橋卓弥(from スキマスイッチ)とピアニストの塩谷哲とは、THE BEATLESのカヴァー曲「Lady Madonna」、そして絢香の「三日月」を披露。そして最後のアーティストとして紹介されたコブクロとは、昨年2月に“Cube Loves Music”第一弾として発表した絢香×コブクロの「WINDING ROAD」を披露した。また、都合により参加できなかったAI、森山良子、TERU&TAKURO(from GLAY)からのメッセージも紹介されると、大盛り上がりの中、参加アーティスト全員でイベントタイトル曲「POWER OF MUSIC」を披露。アンコール含む、全20曲で幕を閉じた。

 絢香はこの日、今月5日に発表する8作目のシングル「手をつなごう / 愛を歌おう」を披露。同曲を歌う意味について、絢香は「手を取り合って前に歩いていこう。手をつなぐあたたかさを届けたいなと思いました。これはこのイベントにも共通することだと思います。」と思いを語った。

国際協力NGOセンター(JANIC)
共に生きる地球市民社会を目指し、1987年10月に国際協力NGOのリーダーたちによって設立されたネットワーク型の市民団体です。NGOを支援するNGOとして、今では日本の主要な国際協力NGO団体のほとんどが加入する、日本有数のネットワーク型NGOともよばれています。

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