井筒和幸監督

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キャストを一新し、前作を上回る圧倒的なスケールでパワーアップした、涙と笑いの感動作第二弾「パッチギ!LOVE&PEACE」が、5月19日より全国一斉ロードショートなる。「パッチギ」とは韓国語で頭突きのことであり、そこから転じて困難を乗り越えるという意味。今回の映画では、幼い息子の命を懸命に守り抜こうとする家族の物語が描かれる。
その完成披露試写会が4月4日新宿バルト9で行われ、井坂俊哉、西島秀俊、中村ゆり、藤井隆、今井悠貴、井筒和幸監督、李鳳宇プロデューサーが登壇した。

試写会の冒頭、李プロデューサーが「一生懸命に作った映画で、涙の意味を考えて作った作品である」と語る。

2,200人を超えるオーディションで見事に主役のアンソン役に抜てきされた井坂俊哉は、「アンソンの家族は一つの命を守るために、全力でパッチギしていく。自分も毎日毎日が必死で自分自身にパッチギできたと思っている。現場は自分との戦いだと思っていたが、監督のエネルギーに負けないようにパッチギしていこうと頑張ったら、監督にパッチギを入れたい気持ちになってしまった」と、撮影を振り返った。

アンソンの妹で芸能界で頑張るキョンジャ役を好演した中村ゆりは、「オーディションに受かったときも夢みたいで、現場に入るときも夢みたいで、今ここにいるのも夢みたいだ。撮影はすごく不安であったが、皆さんが温かい気持ちで支えてくれて前向きに頑張ることができた」と、この映画か関わることができた喜びを語った。

その中村ゆり演じるキョンジャが思いをよせる野村健作を演じた西島秀俊は「この作品に参加し、歴史、戦争、偏見、差別、そういうものを改めて考える機会を与えてもらった。素晴らしいエンターテインメント作品を楽しんで欲しい」と語り、アンソンの親友でありキョンジャに思いをよせる佐藤政之役を演じた藤井隆は「映画は始まってすぐに、ものすごく激しいシーンが続く。撮影が終わらないんじゃないかと思うくらい、びくびくしながら現場にいた。OKかと思ったら、井筒監督がもう一回いってみようと言い何度も繰り返していた。監督はしつこいというより、粘り強く非常にパワフルで素敵な方だ」と井筒監督を賞した。

当の井筒監督は、「次の時代のパッチギを模索し始めてから一年以上が経ち今日を迎えた。何かこの映画に明け暮れていたら、知らず知らずのうちに完成していまい、年をとるのも忘れていたくらいだ。今まで以上に一生懸命に頑張ったから体調を崩しそうだったが、若い者に負けてられないなという意気込みで、今までで一番一生懸命にやったんじゃないかと思うくらいの作品である」と、この映画製作への情熱を語った。

この完成披露試写会のスペシャルゲストとして登場したアンソンの息子であり難病をわずらっているチャンスを演じた今井悠貴は、「監督を始めて見た時はちょっと怖い感じだと思ったけど、よく見てみると優しい顔をしているし、話してみると面白かったから全然怖くなかった。この映画はすごく迫力があり、見ていると燃えてきます。チャンスには家族がいっぱいいて、ご飯を皆で食べておいしくなるんだなと思った」と、映画の真髄をずばりと語った。

最後に井筒監督が、「我々が投げかけるものをしっかりと受け止めて欲しい」と語り、舞台挨拶は終了した。

井筒監督が前作を超えると豪語する熱い人間ドラマ「パッチギ!LOVE&PEACE」。ラストでは涙が止まらないという、笑いと涙の極上エンタテインメントを映画館で実感していただきたい。

監督:井筒和幸
脚本:羽原大介、井筒和幸
出演:井坂俊哉、西島秀俊、中村ゆり、藤井隆、風間杜夫、キムラ緑子、手塚理美、今井悠貴 他 
配給:シネカノン

「パッチギ!LOVE&PEACE」公式サイト:http://www.pacchigi.jp/loveandpeace/

5月19日(土)より、全国一斉ロードショー
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