1月31日、哀川翔(57)は、本誌の直撃に困惑した表情でこう答えた。

「この写真は確かに俺だよね。何かのイベントじゃない? 2018年の鹿児島のイベントではないかな。俺はゲストで呼ばれて挨拶したんだ。そのときの楽屋かな。ただ、横に写っているこの人とは全然面識がないです。ファンの人かな」

 哀川といえば、1984年に「一世風靡セピア」のメンバーとしてデビュー。かつては「Vシネマの帝王」ともいわれた。

 現在はNHK大河ドラマにも出演する大物俳優だ。また、釣りや昆虫にも詳しく、その愛されるキャラクターでバラエティ番組もこなす。

 本誌が提示した写真では、哀川がある男性と一緒に納まっていた。そして哀川が言うとおり、楽屋のような場所で撮られていた。この男性が一般のファンなら、ただの記念写真だが、じつはそうではない。この男性を知る人物が、素性を明かした。

「彼は現役の暴力団幹部です。神戸山口組系山健組傘下の団体の組長。この世界に20年以上いる人物で、以前は別の組織にいたこともありました。背中から足にかけて刺青が入っています。

 彼は『数年前に哀川さん主催のゴルフコンペにも参加したことがあった。哀川さんとは親しい間柄で、一緒にご飯を食べることもある』と周囲に話していますよ」(現役ヤクザ幹部)

 哀川と写真に写っていた現役ヤクザ幹部が、哀川と親密な関係にあるかどうかは定かではない。しかしじつはこの幹部は、ほかにも複数の芸能人との写真を撮っていた。

 ある暴力団関係者が語る。

「現役の組関係者が、芸能人やスポーツ選手と写真を撮って、自分の携帯の待ち受け画面などにしたりするケースは確かにある。政治家のパーティに呼ばれることだってあり、2ショットの写真を撮れば、自分を誇示できる」

 哀川の事務所関係者は、憤りをもってこう話す。

「イベントなどの会場で、関係者の方から『ちょっと写真をお願いします』と言われることはよくあります。こうしたやり取りは防ぎようがないでしょ。

 ファンだと思って撮られるしかないんです。その方がどういう人かなんて、見抜けるわけがない。これでは、誰とも写真が撮れなくなってしまいます」

 哀川は2015年に、札幌中央警察署の1日警察署長に任命され、暴力団撲滅を呼びかけるティッシュなどを配布したことがあった。冒頭の直撃のとき、哀川はあらためてこう語っている。

「僕はそういう方とはつき合いがない。本当に知り合いではない。疑問があったら、いつでもいいから来てくれ」

 アニキの答えは明快で、困惑しながらも「神対応」だった。

(週刊FLASH 2019年2月19日号)