エキシビジョンマッチで対戦した那須川天心(左)とフロイド・メイウェザー【写真:Getty Images】

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「新年の誓い」で暗にメイウェザー批判「体格が同等以上、経験を持つ相手のみ戦う」

 格闘技イベント「RIZIN.14」(さいたまスーパーアリーナ)は31日、キックボクシングの“神童”那須川天心(TARGET)がボクシング元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(米国)とのエキシビジョンマッチで1回2分19秒でTKO負けを喫した。試合後はSNSで胸中をつづっていたが、キック禁止のボクシングルールで体重差が顕著だったメイウェザーに対し、宿命のライバルで6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)が批判とみられるツイートを発信。米メディアも反応し、海外で波紋が広がっている。

 大晦日のリングで圧倒的な強さを見せつけた「金の亡者」こと、50戦全勝で5階級制覇王者のメイウェザー。15年5月に「世紀の一戦」として戦っていた英雄パッキャオは大晦日のメイウェザー―那須川戦後、こんなツイートを投稿した。

「これが一足早い新年の誓い。自分と同じサイズ、もしくは体格が上で、経験を持つ相手とのみ戦い続ける」

 メイウェザーは体格で5キロ以上軽く、経験の少ない那須川とボクシングルールで対戦し、圧勝した。名指しこそしていないが、自身は体格で同等以上を誇り、十分な経験を持つ相手とだけ拳を交えると、暗にメイウェザーに対して苦言を呈した。すると、パッキャオの返信欄にはパッキャオとメイウェザーファンからのコメントが殺到している。

海外ファン「ついにフロイドにジャブを」、米メディア「攻撃する誘惑に勝てず…」

「フロイドファンが殺到するぞ 3、2、1」「ついにフロイドにジャブを当てたね」「フロイドは無名の選手と戦ってキャリアを築いたんだ」と波紋を広げた。その後、パッキャオは海外メディアが投稿した「メイウェザー対テンシン戦は今までで見た一番おかしな試合」という呟きと子供と犬が戦う動画をリツイート。批判の度合いを高めていた。

 米メディア「ボクシングシーン.com」も「パッキャオはナスカワの1ラウンドTKO負け後、メイウェザーを攻撃」と速報した。

マニー・パッキャオはフロイド・メイウェザーを攻撃する誘惑に勝てなかった。フィリピンのスーパースターは月曜日に送ったツイッターでメイウェザーの名前を挙げてはいないが、パッキャオはテンシン・ナスカワとのボクシングエキシビジョンマッチでメイウェザーのミスマッチについて明らかに言及した」

 記事ではこう報じており、大晦日の一戦はボクシング界が誇る「フィリピンの英雄」も交えて波紋が広がっている。(THE ANSWER編集部)