女性への攻撃で逮捕された眼鏡フェチの男(画像は『BBC News 2018年11月26日付「Sunglasses fetish attacker Leon Sterba jailed」(SOUTH WALES POLICE)』のスクリーンショット)

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世の中には変わった性癖を持つ人が存在するが、それが他人を巻き込む行為に及ぶとなると問題である。このほど英ウェールズで、とんでもない“眼鏡フェチ”男が逮捕された。『BBC News』『WalesOnline』などが伝えている。

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チェコ出身のレオン・シュテルバ(33歳)は、かなりの眼鏡好きで特殊な性癖を持つ“眼鏡フェチ”だったようだ。住所不定のレオンは9月28日、カーディフのウェールズ市内でひとりで歩いていた女性(名は公表されず)に近付き、眼科までの道順を尋ねた。そして立ち止まった女性に突然、持っていたバッグから色の濃い処方用サングラスを出し「これをかけても見えますか?」と言いながら素早く女性の顔にサングラスをかけた。

恐怖を感じ戸惑っている女性に、レオンは更にサイズやデザインの違う眼鏡をバッグから取り出して女性にかけてみせた。そして左手で持ったバッグを股間へ持っていくと右手で自慰行為を始めたのだ。目の前で男がズボンに入れた右手を動かし、しかも声まであげている姿を見た女性は恐怖におののいた。後にこの女性は、「吐き気を催しました。後になって友人に話すと笑い話になりますが、その時は恐怖でした。学校の近くだったので、子供たちが被害に遭う可能性があったかもしれないのです」と話している。

逮捕されたレオンには、チェコ語の通訳を通して取り調べが行われたが、実はレオンは眼鏡をかけている女性に欲情しよからぬ行為に及ぶ前科があることから、どの眼科にも予約なしで立ち入ることを禁じられていた。

2014年、レオンは86歳の女性に車のワイパーを作動させるよう頼み、女性の顔に業務用安全眼鏡をかけた。また、2015年には2人の女性に対し2件の犯罪行為に及んでおり、今年のGP(英一般診療所)の記録によるとレオンの行為は「抑制不可能とみなす」ことが示されてあったようだ。

過去の複数の犯罪行為により、性犯罪防止措置の対象者となっていたレオンは、このほどカーディフ刑事法院にて8か月間の懲役刑を言い渡された。今回のケースは刑期の半分で仮釈放になるとみられているが、そうなった場合には残刑期間4か月に12か月を延長した保護観察に付されるという条件付きの実刑判決となった。また、来年まで性犯罪防止措置が継続されると同時に無期限の(反社会的)行動禁止命令も言い渡された。判事は「ひとりで歩いている女性を狙った計画的犯行である。眼鏡が詰まったバッグを持って近付くという行為は、女性を恐怖に陥れるに他ならない」とレオンを糾弾した。

公序良俗に著しく違反した罪を認めたレオンは、警察の取り調べ中にも既に罪を認めて謝罪の言葉を口にしていたようだが、レオンの弁護人は「困難なのは、医師は被告を精神疾患があるとみておらず、特別な治療がすすめられないことです」と話しているという。

画像は『BBC News 2018年11月26日付「Sunglasses fetish attacker Leon Sterba jailed」(SOUTH WALES POLICE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)