松山英樹【写真:Getty Images】

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初日の13番から左手への痛み感じ始める…本人もショック「落胆しています」

 米男子ゴルフのフェニックスオープン(TPCスコッツデール)は2日(日本時間3日)、予選ラウンド2日目が行われた。3連覇を目指す松山英樹(レクサス)は左手首の負傷により、スタート前に棄権。アーノルドパーマー(米国)以来、大会史上2人目の3連覇の夢が消えた。米ゴルフメディアも驚きをもって伝えている。

 思い返せば、初日の5番ホール。バーディーチャンスにつけるスーパーショットを炸裂させたが、ショット後の表情が変わらず。独特の“無表情”好ショットを、PGAツアー公式ツイッターが動画付きで紹介したことが話題になっていたが、この時すでに何らかの違和感を覚えていた可能性が高い。

 松山は初日2アンダー29位発進だったが、2日目のスタートホールにその姿はなかった。米ゴルフ専門メディア「ゴルフダイジェスト」は「ヒデキ・マツヤマが手首の負傷によりフェニックス・オープンから撤退」の見出しで報じた。

「荒野の地での3連覇はなくなった」。こうショッキングなニュースを伝えると、松山のコメントも紹介。左手の親指に痛みを感じ始めたのは昨日の13番ホールだと言い、「昨夜治療したが、朝練習した時にまだ痛みが残っていた。私は自分自身にプレー続行を強要し、怪我を悪化させるべきではないと判断した。棄権しなければならないことには落胆しています。心情的には、3連覇に向けてどうしてもプレーしたかったのですが、それには痛みがあまりに強すぎます」と苦渋の決断に至った理由を明かしている。

PGA公式も苦渋「3連覇に挑んでいる最中での離脱」

 開幕前から特集を組み、優勝候補ランキング「パワーキング」でも最上位に松山の名前を挙げるなど、期待の高かったPGAツアー公式も「2連覇中の王者マツヤマがフェニックス・オープン中に手首を負傷」と題して紹介した。

「世界ランク5位につける日本のスターは、1961年から1963年のフェニックス・オープンで3連覇を成し遂げたアーノルド・パーマー氏に肩を並べることに挑んでいる最中での離脱となった」と悲しみをもって伝えている。

 全米でも屈指の人気を誇るトーナメントの一つフェニックス・オープン。偉業のかかったその舞台から、日本のスターは去ってしまった。(THE ANSWER編集部)