ディズニー、7.4兆円でFOXのエンタメ部門買収。X-MENやエイリアン、アバターが移籍
ディズニーが21世紀フォックスの映画・テレビ部門主要事業買で合意に達したことを正式に発表しました。買収金額は約524億ドル、FOXの負債引受も含めた総額は661億ドル、日本円にして約7.4兆円。

ディズニー参加となるのは、21世紀フォックスの映画部門(20世紀フォックス)やテレビ部門、ケーブルテレビネットワーク(FOX NEWS やスポーツ除く)、海外のテレビ事業など。

コンテンツで言えば、映画ではX-MEN、エイリアン、AVATAR、猿の惑星シリーズ等々。テレビではシンプソンズや多数のドラマシリーズ等。ナショナル・ジオグラフィックや欧州のSKYテレビネットワーク株39%、インドのSTARほか海外テレビネットワーク。ディズニーの持ち分と合わせて、Huluの経営権も獲得します。

ディズニーは独自のネット動画配信サービスを2019年に開始予定。2012年にルーカス・フィルムを買収してスター・ウォーズを傘下に収めたように、ディズニーは近年さらにIP買収とコンテンツ制作部門の拡大路線を強めています。

今回の取引でエイリアンやX-MENなどもディズニーグループの独自コンテンツとして吸収することで、NetflixやAmazonなど新興のネット配信業者に対抗してゆく構えです。

またディズニーとフォックス双方の取締役会の求めとして、The Walt Disney CompanyのCEOロバート(ボブ)アイガー氏が2012年まで現職を続投することもあわせて発表しています。

取引は米国や各国の独占禁止当局のお許しが得られた場合、2018年6月末にも完了する見込み。