フィリピン、北朝鮮との貿易を停止
フィリピンが、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に従い、北朝鮮との貿易を停止するとの決定を下した。
フィリピンのGMAテレビとマニラ・タイムズによると、カエタノ外相は、大統領府が外務省と通商産業省に対して下した「国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議を確実に実行せよ」との指示を受けて、このような決定を下したと明らかにした。
カエタノ氏は輸出停止の対象となる特定の品目については言及しなかったが、措置は即時実行されると述べた。
北朝鮮の貿易相手国の中で、フィリピンは取引額が5番目に大きい。2015年のフィリピンの対北朝鮮輸出のうち6割がコンピュータと集積回路(IC)で、核開発やミサイル開発に転用されているとの指摘を受けてきた。
カエタノ氏は、北朝鮮との対話の扉は開いているとも述べた。
一方、共同通信によると、中国の大手国有銀行が、北朝鮮国籍者の新規口座開設、既存口座からの送金を制限するなど取引の制限に乗り出した。また、メキシコ政府は自国駐在の北朝鮮大使を追放する措置を取るなど、北朝鮮に対する国際的な包囲網がさらに強化されている。
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