英雄ジダンが母国フランスメディアのインタビューで感涙 その理由とは
偉大なキャリアを振り返る映像に父が登場し、思わず涙を流す
レアル・マドリードを率いるジネディーヌ・ジダン監督は、世界各国のエース級が揃うチームを見事な操縦術で率いている。
そんな指揮官の現役時代は栄光の日々で彩られていたが、ロングインタビューで思わず涙を流す姿が大きな反響を呼んでいる。
ジダン監督がロングインタビューに応じたのは、母国フランスのテレビ局「テレフット」だ。1990年代から2000年代にかけて世界のトップ・オブ・トップに君臨した司令塔のキャリアのハイライト映像を、本人に見せる“ヒストリー”形式となっている。
デビュー当時の初々しい取材風景に始まり、1998年地元開催のフランス・ワールドカップ優勝、ユベントス時代のスーパースキルなどが次々と紹介される。そして2001-02シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝で決めた伝説の左足ボレーシュートについては、サッカーの神様ことペレ氏が登場して絶賛。昨季レアルを前人未到のCL連覇に導いた指揮官としての姿も、映像に収められていた。
穏やかな笑みを浮かべて過去の映像を観ていたジダン監督が思わず涙を流したのは、父が自身について語る姿だ。幼少の頃、愛情をもって育てられた記憶がよみがえったのか、熱いものがこみ上げて目頭を押さえた。その後、インタビュアーに対してこのように答えている。
「両親はいつも私を導いてくれた」
「父は私にとっての模範です。両親はいつも私を導いてくれたんだ。人々が両親になった際、プロフェッショナルかつエモーショナルな人生を送れたならば、それは物事がうまくいっているということでしょう」
こう語ったジダン監督も、4人の息子を持つ父親である。武者修行中のアラベスでトップチームデビューを飾ったエンツォ、そしてレアルで第3GKを狙うルカ、同クラブの下部組織に在籍するテオとエリアスと、その才能豊かなDNAは引き継がれている。名将であり若き有望株の父親として、今後も偉大なキャリアを歩むはずだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
【動画】フランスTV局「Téléfoot」が公式ツイッターに投稿した、ジダン監督のロングインタビュー
https://twitter.com/telefoot_TF1/status/904284083366359041フランスTV局「Téléfoot」が公式ツイッターに投稿した、ジダン監督のロングインタビュー