結婚は「勢い」でしても大丈夫? 〜後悔しない結婚のタイミングとは〜

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よく「結婚は勢い」といいますが、実際に「勢い」に任せて結婚をしてもいいものなのでしょうか? 今回は結婚は勢いでしても大丈夫か、後悔しないための結婚のタイミングについて、既婚男女に取ったアンケートをもとに紹介します。

<目次>
■結婚に勢いは必要? 勢いで結婚した人の割合とは?
■勢いで結婚! 成功するケースと失敗するケースの違い
●失敗したケース
●成功したケース
■勢いの結婚で失敗しないためのポイント5つ
■「勢い」で選んではいけない男性の特徴
■まとめ

■結婚に勢いは必要? 勢いで結婚した人の割合とは?

そもそも勢いで結婚した人はどのくらいいるのでしょうか? 既婚男女403名に聞いてみました。(※1)有効回答数403件

Q.正直、今の結婚は、勢いでしましたか?

アンケートの結果、41.69%の男女が勢いで結婚したという結果に。それでは具体的に、「勢い」の内容を見ていきましょう。

(1)運命を感じて

・「もうこの人しかいないと思ったから!」(女性/28歳/小売店/販売職・サービス系)

・「相手に好きといわれて、それがとても熱心だったので」(女性/25歳/その他/販売職・サービス系)

(2)仕事の都合で

・「彼が転勤になったので、その勢いで結婚」(女性/37歳/医療・福祉/秘書・アシスタント職)

・「当時働いていた会社でリストラにあい、仕事がなくなるので結婚した」(女性/35歳/その他/その他)

(3)親が原因で

・「親とのケンカをきっかけに勢いでしました」(女性/25歳/小売店/販売職・サービス系)

・「妻と義理の母親からの勢いに負けて結婚した」(男性/36歳/その他/その他)

(4)年齢を考えて

・「自分と相手の年齢を考えると早い方がいいと思ったから」(男性/31歳/医療・福祉/専門職)

・「30歳前半のうちに結婚したかったし、子どもも一人は絶対に産みたいと思っていた。逆算してみたときに急に焦ってきたので」(女性/34歳/その他/その他)

(5)子どもができたため

・「結婚は考えてなかったけれど、子どもができたから」(女性/37歳/その他/その他)

・「とにかく若さで突っ走っていたので、『子どもができたら結婚できる!』と特に後先考えず先に子どもを作って結婚へ持ち込んだ」(女性/31歳/その他/その他)

運命の相手に出会って直感的に結婚、という気持ちの勢いに任せたケースもあれば、仕事の都合や親絡みで……など、環境や状況の勢いに任せたケースも。なかでも「妊娠」はその最たるものですね。実際に今回のアンケートでも大多数の方が「妊娠」をきっかけに結婚したようです。

■勢いで結婚! 成功するケースと失敗するケースの違い

勢いで結婚して「やっぱりよく考えてから決断すればよかった!」と後悔する人もいれば、「この人と結婚して正解だった」と幸せな人もいるでしょう。両者の分かれ道はどこにあるのでしょうか。ここからは勢いでした結婚が成功するケースと失敗するケースのちがいについて見ていきます。(※2)有効回答数168件

Q.勢いで結婚したことを後悔していますか?

まず勢いで結婚したことを後悔している人の割合について調べてみました。すると驚くことに過半数の61.31%は「後悔している」よう。後悔した理由、後悔していない理由、それぞれ理由や原因について、分析して答えてもらいました。

●失敗したケース

(1)経済的な問題で

・「貯蓄がまったくなかったから生活が苦しい」(女性/26歳/その他/その他)

・「経済力をあまり重視しなかったことが悔やまれる」(女性/34歳/食品・飲料/事務系専門職)

(2)隠れた本性が現れて

・「相手の本質を知るべきだった」(男性/36歳/医薬品・化粧品/その他)

・「怒りやすい人なのを隠していたと思う」(男性/39歳/その他/その他)

(3)価値観の不一致

・「性格、生活、子育て観の不一致」(女性/39歳/医薬品・化粧品/販売職・サービス系)

・「育った環境が異なるため、相互理解を得ることが難しい」(男性/39歳/警備・メンテナンス/経営・コンサルタント系)

(4)家事の問題で

・「結婚当初から、旦那の世話をしすぎた」(女性/38歳/その他/その他)

・「あまり意識せずに結婚して蓋を開ければ主婦レベルが低かった」(男性/33歳/自動車関連/販売職・サービス系)

(5)もっと遊びたかった

・「まだやりたいことをやって楽しめば良かった」(男性/34歳/その他/その他)

・「他に好きな人ができてしまったから」(男性/36歳/その他/その他)

このほか「失敗したケース」には、結婚してからゆくゆくは相手の実家に住まなくてはならないことが判明した、というものも。失敗の共通点としては、「結婚をしよう!」となってから実際に行動するまでの期間が短いために、「結婚」にまつわるすり合わせがじっくりできなかったことによる問題がほとんどでした。また状況に流されて結婚したものの、2人が揃って気持ちが結婚に向いていなかった、ということもあるようなので、勢いで結婚へと進んでいるときは、相手が着いてこれているかどうか確認すべきでしょう。

●成功したケース

(1)幸せなので

・「幸せが続いてるからそれでいいと思う」(男性/30歳/建設・土木/事務系専門職)

・「今が幸せで後悔すらことがまったくない」(男性/38歳/情報・IT/技術職)

(2)子どもがかわいいので

・「自分の子どもがかわいくてかわいくて仕方がないから」(男性/25歳/機械・精密機器/技術職)

・「子どもは天使なのでうれしかったです」(男性/37歳/小売店/秘書・アシスタント職)

(3)大切にしてくれるので

・「勢いではあったが、自分のことを好きといってくれる人なので最高だったと思う」(女性/25歳/その他/販売職・サービス系)

・「自分を大切にしてくれる男性だったから後悔してない」(女性/37歳/その他/秘書・アシスタント職)

(4)自立できたので

・「親と離れられたし自分が自立できたと思う」(女性/29歳/その他/その他)

・「子どもが産まれてくれて本当に良かったし、自分も成長できた」(女性/37歳/その他/その他)

(5)踏ん切りがついたので

・「付き合いが長かったのでタイミングがなかったから、踏ん切りがついて良かった」(女性/35歳/その他/その他)

・「ずるずる付き合ってても時間の無駄と思ったから。衝突も幾度とあったけど、後悔はしていません」(男性/36歳/電力・ガス・石油/その他)

たとえ勢いで結婚したとしても、今が最高に幸せだと感じている人も少なくないようです。特に子どもがいる家庭の場合は、その存在が愛おしくかけがえのないものになっているのだそう。しかしただただ幸せというわけには、なかなかいかないよう。「後悔していない」と回答した人の中でも、結婚前にもうちょっと相手の経済的なことや、性格について知っておけばよかったという思いを抱えている人もいるようです。

■勢いの結婚で失敗しないためのポイント5つ

では、勢いで結婚しても後悔しないためにはどうしたらいいのでしょうか。勢いの結婚で失敗しないためのポイントについて経験者からアドバイスをもらいました。(※3)有効回答数65件

(1)冷静に考える

・「焦ってもまったくいいことがないので、一呼吸おく」(女性/37歳/電機/事務系専門職)

・「本当にこのタイミングで結婚してしまっていいのか状況を良く整理して考えた方がいいと思います」(女性/32歳/その他/その他)

(2)価値観のすり合わせ

・「譲れないことは明確にしていた方がいい」(女性/34歳/食品・飲料/事務系専門職)

・「価値観や習慣は把握しておいたほうがいいと思う」(女性/36歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)

(3)お金を貯める

・「お互いに貯蓄をしとかないと後悔する」(女性/26歳/その他/その他)

・「結婚式をするなら2人でお金を貯める」(男性/31歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系

(4)同棲してみる

・「一度同棲をして、相手の本質を知るべき」(男性/36歳/医薬品・化粧品/その他)

・「自分を大切にしてくれるか、きっちり同棲をして、じっくり見極めるのが大事だと思う」(女性/39歳/医薬品・化粧品/販売職・サービス系)

(5)相手の家庭を知っておく

・「親戚や、家族、友だちをきちんとみたほうがいい。それでだいたい性格などがわかるから」(女性/38歳/その他/その他)

・「きちんとお付き合いのときからお互いの親に会い、そこで合うか合わないかも大切だし、家庭環境が同じでないとうまくいかない」(女性/25歳/小売店/販売職・サービス系)

結婚してから相手の本性を知った、となっては後悔しかありませんよね。そうならないためにも、きちんと相手のことを知って吟味してから結婚を決めることはとても大事なことのよう。これから一生付き合っていく相手になるのですから当然ですよね。また、たとえ勢いでの結婚であっても、きちんとお互いの気持ちや経済的なこと、親のことなど、タイミングと状況を整理する冷静さも大切とのことです。それらを判断する方法として、結婚の話が出てからの同棲というのは一番の方法なのだそう。結婚生活のデモンストレーション的な役割を果たすのでしょう。

■「勢い」で選んではいけない男性の特徴

最後に、「勢い」で選んだら後悔する男性の特徴を紹介します。先ほど紹介した5つのポイントをチェックするのも大事ですが、そもそも結婚に向かない男性というものが存在するようです。結婚・離婚問題に詳しい堀井亜生弁護士に詳しく解説してもらいましたので、気になるかたはぜひ以下のURLよりチェックしてみてください。

結婚に向かない男の特徴〜特徴と見極め方〜
>>https://woman.mynavi.jp/article/170222-15/

■まとめ

結婚は「勢い」でしても大丈夫なのか? 後悔しない結婚のポイントなどについて紹介してきました。いかがでしたか? 結婚のきっかけとして「勢い」は重要であるものの、勢いに流されて、相手のことや結婚について理解しないまま結婚を決めるのは、後悔に繋がることが分かったのではないでしょうか。幸せな結婚をするためにも、勢いは追い風にしつつ、確認すべきことやすり合わせておくべきことはしっかりしておきましょうね!

(文/ファナティック)

※画像はイメージです

(1)
マイナビウーマン調べ
調査日時2017年3月9日〜2017年3月10日
調査人数:403人(22歳〜39歳の男女)

(2)
マイナビウーマン調べ
調査日時2017年3月9日〜2017年3月10日
調査人数:168人(22歳〜39歳の男女)

(3)
マイナビウーマン調べ
調査日時2017年3月9日〜2017年3月10日
調査人数:65人(22歳〜39歳の勢いで結婚して後悔している既婚男女)