※画像は2014年のもの
 
映画「風の谷のナウシカ」を見た人は、誰でもこう思ったはずです。「ナウシカみたいに、メーヴェで風を捉えて飛んでみたい…」と。そんな夢を現実にすべく、東京芸術大学の八谷和彦准教授が中心となった一人乗りのジェットグライダーの開発プロジェクト「オープンスカイプロジェクト」があります。そして5月22日、その機体が北海道の滝川市で試験飛行を行ないました。
 



※動画は2014年に撮影したもの

このオープンスカイプロジェクトでは、体重50kg程度の人が乗れる飛行可能なジェットグライダーの開発を目的としています。パイロットは映画のナウシカのように、機体の上に腹ばいになって乗り込むのが特徴です。なお、スタジオジブリや二馬力、徳間書店とは無関係なプロジェクトになっています。
 
プロジェクトは最初は1/2サイズの模型の作成から始まり、最初のグライダー「M-01」、2機目のグライダー「M-02」、3機目のジェットエンジン付きのグライダー「M-02J」と開発を進めてきました。今回飛行に成功したのはこのM-02Jとなっています。
 
M-02Jは全長2.7m、全幅9.6mで、エンジンにはオランダのAMT社のNIKEを搭載しています。動画を見ると自力での離陸が可能だったり、高度は低いものの安定した飛行ができているなど、その完成度は高まっているようです。
 
今後、オープンスカイプロジェクトでは高度200mまで飛び上がって飛行することを目標としています。また7月31日には公開飛行も予定されています。いつの日か、メーヴェのように白い翼が空を舞う日を是非この目で見てみたいですね!
 
※記事公開時にエンジンの型式などに誤りがありました。お詫びとともに、訂正させていただきます。


Image Credit: kazuhiko hachiya(YouTube)
■「メーヴェ」今季の試験飛行開始 滝川
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