珍しい緑色の八重咲き牡丹も!上野で「第37回上野東照宮春のぼたん祭」

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桜はすでに満開を迎えているようだけれど、「百花の王」と呼ばれる牡丹(ぼたん)の花は、これからが見ごろ。中国では「富貴」の象徴であるこの花が日本に伝わってきたのは、奈良時代のこと。それ以降、文学や絵画、家紋などに愛用されてきたのだとか。

上野公園内にある「上野東照宮ぼたん苑」では、2016年4月9日(土)から5月10日(火)まで、「春のぼたん祭」を開催する。1980年(昭和55年)に日中友好を記念して開苑した「ぼたん苑」には、現在600株以上の牡丹があり、期間中は次々に開花する様子が見られるそう。

「日本で品種改良された花がメインとなりますが、苑内には中国牡丹やアメリカ品種、フランス品種などもあります。それぞれの花の見ごろは3〜5日で、早咲き、中咲き、遅咲きと、種類によって開花時期が異なります。桜のように一度に満開というよりは、訪れた日にいちばん美しい花を愛でる花見になります」と、広報担当者さん。
注目は、緑がかった八重咲きの花が咲く「まりも」。

「ボタンの花色の中で緑は大変珍しい色となっております。他の花とは異なり、花びらがぎゅっとつまっているような形も特長的です」(同)

苑内に2株だけあるこの花は遅咲きなので、自分の目で見たいという女子は見ごろの5月上旬に訪れて。


花を満喫したら、苑内にある売店で牡丹をモチーフにした雑貨をチェック。赤、ピンク、白の3色が揃う華やかな牡丹の造花付きの「ボールペン」(各600円)や「マグネット」(各600円)などを通年で販売している。

また、上野東照宮のお札所で授与される「ぼたん守」(500円)は、春と冬の「ぼたん祭」開催期間限定。ピンク色のぼたんの花が鮮やかで、女友達へのプレゼントにも喜ばれそう。

徳川家康公(東照大権現)をお祀りしている上野東照宮は、開運のパワースポットとしても注目されているから、ご利益が期待できるかも。


苑内にはお休み処もあり、期間中には「最中」(100円)や「アズキアイス」(100円)などを販売の予定とか。

ぼたん以外にも、4月中旬からは小さなハートが並んだような花が咲く華鬘草(ケマンソウ)や大ぶりの派手な花が咲く石楠花(シャクナゲ)、5月上旬には優雅な芍薬(シャクヤク)など、牡丹の仲間の花々が見ごろを迎えるというから楽しみ。

桜のお花見シーズンが終わったら、ここであでやかに咲き誇る牡丹の花を堪能して。