CL組そろって勝利も、Rマドリーでケガ人続出
CL準々決勝の合間にマラガをホームに迎えたレアル・マドリー。連戦による疲労の影響からか、ベンゼマが負傷欠場した上にベイルが開始早々に左足の違和感を訴えて最初の交代カードを4分で使う羽目に。それでもロナウドのFKにセルヒオ・ラモスが足で合わせ、リードして前半を折り返した。しかし後半、今度はモドリッチが相手のタックルにより右足を痛めて交代を余儀なくされる。さらに直後の66分にはロナウドがPKを失敗と嫌な雰囲気が漂うものの、ハメスの一発がチームを救う。69分、ロナウド、イスコとのパス交換から豪快なミドルシュートを突き刺して2-0。直後に1点を返されたものの、後半ロスタイムにはハビエル・エルナンデスのラストパスをロナウドが押し込み、バレンシアを退けたバルセロナとの勝ち点2差を維持している。ただ、ベイルは左足ヒラメ筋の損傷で全治2〜3週間、モドリッチは右膝内側副靱帯のねんざで全治5〜6週間と報じられており、CLとリーガ終盤に向けて厳しい戦いを強いられることになりそうだ。
そのRマドリーとCLベスト4入りを争っているアトレティコ・マドリーでは、リーグ戦3試合連続ゴール中のグリーズマンが好調ぶりを見せつける。5分、セットプレーからの流れでうまい抜け出しを見せるとジャンピングボレーでデポルティーボのゴールを破り、さらに22分にはロングスローからのこぼれ球を押し込んでリーグ戦での得点数を20に伸ばした。2点差をつけて試合を有利に進めていたアトレティコだったが、前半終了間際にグリーズマンが倒された場面で相手のイエローカードを要求したシメオネ監督が退席処分に。以降はアシスタントコーチのブルゴスが指揮を執ったが徐々にホームチームに押し込まれ、78分には1点差に詰め寄られたもののどうにか逃げ切り3位の座をキープしている。
3日前にEL準々決勝第1レグを戦ったばかりのセビージャは、19位グラナダとの試合でスタメンを6人変更。CKから先制を許すと、16本のシュートを放ちながらその大半が枠をとらえず、レージェスのクロスで相手のオウンゴールを誘ってドローに持ち込むのが精一杯だった。
■ワンプレーを機にアスレティック大勝
アスレティック・ビルバオはヘタフェ戦で今季初の4ゴールを記録した。試合の転機となったのは、ゴール前に抜け出そうとしたビゲラがベラスケスに倒された44分のシーン。倒された場所がペナルティエリアの中か外か微妙だったが、ラオス主審の判定はベラスケスの一発退場＋PK。このPKを決めて先手を取ったアスレティックは後半開始直後に相手DFラインの裏に抜け出したアドゥリスのゴールで点差を広げると、以降は完全に主導権を握って27本ものシュートを浴びせ（相手は1本）、終盤に2点を加えている。
今節は下位勢の健闘が目立った。2連敗中だった12位のラジョ・バジェカーノは、カクタの活躍でアルメリアを下し勝ち点41に到達。降格圏との勝ち点差を13に広げ、残留をほぼ確実としている。15位のエルチェは、ソシエダの最終ラインへの積極的なプレスが奏功。19分、敵陣深い位置でボールを奪ったジョナタスがそのまま決めたゴールが決勝点となった。18位のレバンテと20位のコルドバも、それぞれエスパニョールとビジャレアルを相手にドロー。レバンテは2度のビハインドを追いつく粘り強い攻撃で、コルドバはGKファン・カルロスを中心に23本ものシュートに耐えた堅い守備で、そろって1ポイントを獲得している。
一方、14位のエイバルはセルタに敗れて17敗目。攻撃面で頼みの綱であるCKを1本しか得ることができず、前半ノリートに奪われた1点を取り返せなかった。第30節マラガ戦で12試合ぶりに白星を手にしたものの、その後は再び2連敗と苦しい戦いが続く。
