アハもじゃの社長さんのおかげで『赤毛のアン』が出版されることになり大団円の『花子とアン』。実は、村岡花子の訳した『赤毛のアン』には、大きな謎がある。第37章、最後からひとつ前の章。マシュウが心臓発作で死んでしまう。その晩、残されたマリラはアンに、いかに自分がアンを愛しているかを語る。このシーンを、村岡花子は訳していないのだ。村岡花子訳『赤毛のアン』では、こうなっている。“その声を聞きつけたマリラが部