多くの人が、年齢を重ねても心身ともにいつまでも若々しくありたいと願っているでしょう。若さが称賛されるこの時代、40代になった酒井順子さんは、エッセイ『おばさん未満』(集英社/刊)の中で複雑な気持ちを綴っています。それは、限りなくおばさんに近い存在ではあるけれど、本物のおばさんではないのではないかという気持ちです。このエッセイは40代でなくても共感できます。例えば「恐さ」について。酒井さんは、