小児性愛や連れ去りといった、現代においては不適切とされる場面も多々ある『源氏物語』。訳者としてどう向き合った?(撮影:今井康一)NHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公・紫式部。彼女が書いた『源氏物語』は、光源氏が女たちとさまざまな恋愛を繰り広げる物語であると同時に、生と死、無常観など、人生や社会の深淵を描いている。『対岸の彼女』で直木賞受賞、『八日目の蟬』などヒット作を多数持つ作家・角田光代氏は