戦前の新聞記事は、いまでは考えられないような内容が珍しくなかった。たとえば1932年の読売新聞の夕刊連載「貞操のS・O・S」は、新卒の1日目の女性記者にナンパ待ちをさせて、女性が遭遇する危機を暴くという企画だった。文筆家の平山亜佐子さんの著書『明治大正昭和 化け込み婦人記者奮闘記』(左右社)から、一部を紹介しよう――。■新人記者を起用した「貞操のS・O・S」1932(昭和7)年1月24日付「読売新聞」夕刊の二面に、驚