今から5年前、「日本一の下剋上」のキャッチフレーズで夏の三重大会の頂点に駆け上がったチームがあった。三重県立白山高校。その2年前までは10年連続で夏の三重大会初戦敗退の弱小校だった。甲子園出場を決めた選手たちのほとんどが第一志望の高校受験に失敗しており、自分に自信が持てない球児たちが起こした奇跡に高校球界は騒然となった。一時は部員が1名まで減って廃部寸前だった白山に赴任し、環境面から立て直した