のべ20年という歳月を刑務所で過ごした五十嵐弘志さん(57)は2012年1月、東京・渋谷のハチ公口の交番前で、身元引受人の佐々木満男弁護士と再会して、抱き合って泣いた。寒空の下、大の男がむせび泣く姿に周囲は唖然としたかもしれない。だが、五十嵐さんは必ず社会復帰するという固い決意を抱いていた。出所から12日後のことだった。●「こんな人間は死んだほうがいい」と思っていた性犯罪を繰り返す性依存症の男性、刑務所出所