17歳のとき、NHKドラマ『バス通り裏』(1958年〜1963年)で女優デビューしてから63年、ずっと第一線で活躍してきた岩下志麻(80)。巨匠・小津安二郎監督の遺作となった『秋刀魚の味』('62年)や、夫でもある篠田正浩氏が監督を務め、第1回日本アカデミー賞を受賞した『はなれ瞽女おりん』('77年)、着物姿にくわえタバコでドスをきかせた『極道の妻たち』シリーズ('86〜'98年)などの映画作品は、誰もが知るところだろう。【