台風9号(メイサーク)が朝鮮半島に上陸したのは今年9月。北朝鮮最大の亜鉛の産地、咸鏡南道(ハムギョンナムド)端川(タンチョン)市の検徳(コムドク)鉱山では、坑道全てが浸水し、数多くの死者、行方不明者を出した。鉱山のイルクン(幹部)と労働者は、朝鮮労働党検徳鉱山委員会に対して台風の危険性を説明し、台風が来る前にすべての設備と労働者を撤収させるべきと提言したが、党委員長は聞き入れず、大きな被害を招いた。