“美”への執着に共感を覚えました三島由紀夫さんが死の直前に完成させた、四部からなる大長編。それが『豊饒の海』だ。これまでに第一部『春の雪』が映画や舞台になったことはあったが、今回はなんと四部すべてを再構築し、ひとつの舞台作品として上演するという。軸となるのは20歳で命を落とした美青年・清顕と、彼を追い求め、人生の中で何度もその生まれ変わりに翻弄される親友・本多の姿。若年期・中年期・老年期の本多が登