一人の人間について調べるときには、一つの視点で捉えるのではなく複数の視点で捉えることが重要だ。例えば、家族から見たその人、友人から見たその人、仕事の関係者から見たその人の像がまるで違うときがある。その人を憎んでいる人は「悪いやつ」と批判するかもしれないし、お世話になった人からは「良い人」という証言が寄せられるかもしれない。つまり、一つの視点を鵜呑みにして分かった気になるのは危険だということだ。歴史