さて、話を国際会議でのIMF年次総会での田中角栄大蔵大臣の演説に戻す。田中は演説で、わが国も開放経済体制へ進むことは努力はするが、世界各国また日本の政策努力も理解してほしいと主張したものだが、この演説、当時としては異例、何と英語で行ったのだった。田中は出発前に大蔵省幹部を前に「オレは英語でやるッ」と“宣言”、田中が英語がうまいとは誰一人信じぬ幹部はむしろ“失態”を危惧し、「日本語でよろしいのでは