日本全国でホスピス病棟が10か所もなかったころから、いずれ訪れる死に怯える患者を看取り続けてきた医師がいる。看取った患者の数は、2800人以上。まだ、53歳の若さで、これだけの人の最期に立ち会ってきた。今、彼の元には全国から教えを請いたいという医師が訪れているという。慈恵医大を卒業後、救命救急センター、農村医療、横浜甦生病院ホスピス病棟長を務め、2006年からめぐみ在宅クリニックを開院した小澤竹俊医師に、その