日本コカ・コーラは、2015年4月6日から全国で、缶コーヒー市場で本数シェアNo.1ブランド「ジョージア」の「ジョージア ヨーロピアン」シリーズをリニューアルして新パッケージで発売する。ボトル缶で人気の「ジョージア ヨーロピアン 香るブラック」、「ジョージア ヨーロピアン 熟練ブレンド」については、新たな抽出技術を導入した「新・バリスタハンド製法」によって、よりなめらかでコクのある味わいを実現した。リニューアルに合わせて東京・表参道に新商品の味わいを体験してもらう「コーヒーハウス ヨーロピアン」を期間限定でオープンする。(写真は左から、コカ・コーラ東京研究開発センターの小杉浩章氏、日本コカ・コーラの和佐高志氏、猿田彦珈琲の大塚朝之氏)

 「ジョージア ヨーロピアン」は2014年4月にスペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲」の協力を得て全面的なリニューアルを実施したばかり。豆の選定やブレンド、抽出技術など専門店の知見を加えることによって、味わいを一新し、売上高が前年比63%増と大きな成長を遂げた。今回も、再び猿田彦珈琲の協力を得て、「本当においしいと言っていただけるコーヒーの味わいをめざし、継続的な努力が必要。構想から7年を要した新しい製法も完成したため、また一歩、理想のおいしさに近づくことができた」(日本コカ・コーラ マーケティング本部 副社長の和佐高志氏)と、1年ぶりのリニューアルに踏み切った。

 新製法は、「バリスタが手でドリップする時、カギとなる温度と時間にこだわり、従来の抽出器よりも低温から高温まで約6倍の範囲で温度調整が可能。そして、従来の約半分の時間という短時間で抽出できるようになった。さらに、圧力を加えることで、味のバリエーションを様々に変えることができる」(開発にあたったコカ・コーラ東京研究開発センター製品開発コーヒーグループディレクターの小杉浩章氏)という。「コーヒー専門店のように1杯1杯淹れることと比べて、数万倍の量を一度に作るため、バリスタの入れるレギュラーコーヒーそのものとは言えませんが、コーヒー本来の香り・甘み、そして、ほどよい苦みを楽しんでいただける味わいに仕上がりました」(小杉氏)と胸を張った。

 特に昨年のリニューアルで人気に火が付いた「ジョージア ヨーロピアン 香るブラック」は、開発に協力した猿田彦珈琲店主の大塚朝之氏が「これ以上のものは作れないと思うほどに、全力で取り組んだ商品」だった。今回は、そこから更にレギュラーコーヒーに近づく味わいの実現を求められ、「未知の領域に挑むつもりで取り組みました。新抽出器の画期的な機能があったからこそ、今回の栓を開けた時のキャラメルとバニラのような甘い香り、口に含んだ時に広がる豊かなフレーバーにたどり着けました」(大塚氏)と、文字通り二人三脚で新しい味わいを実現したと語っている。

 「ジョージア ヨーロピアン 香るブラック」のボトル缶は、400mlと290mlの2タイプで発売。「お買い求めいただいた後、ご自身のデスクに戻って、しばらく置いた頃の10℃くらいの温度が、ちょうど香りが立って、豊かな味わいを感じていただける」(小杉氏)ようになるという。「缶コーヒー市場で、伸びているレギュラーコーヒーと缶コーヒーをどちらも飲むという方々に、従来の缶コーヒーでは満足できないと感じておられた味わいの部分で、ご期待に応えられる」(和佐氏)と、リニューアルの効果を強調した。

 また、「ジョージア ヨーロピアン 熟練ブレンド」は、「新・バリスタハンド製法」によってコーヒー本来のコクと香りを引き出したコーヒーに、少しの砂糖とミルクを加え、まろやかでバランスの良い味に仕上げた。