ついに、YouTubeで360度動画のアップロード・視聴が可能に!マーケティング面でも活用に期待。

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YouTubeが近日中に360度の動画をネイティブサポートすることを発表しました。

世界最大の家電展示会「CES 2015(2015 International CES)」で、仏Giropticが同社の360度フルHDカメラ「360cam」をYouTubeがネイティブサポートすると発表しました。YouTube側も360度全方位をカバーする動画のサポートに取り組んでいるといくつかのメディアに明かしています。

まるで動画の“中”にいるかのような臨場感

360度ムービーは、全方位を1度に撮影できる全天球カメラを使って撮影された動画で、視聴者は動画が再生されている間、視点を上下左右に移動させて、360度すべての景色を動画で見ることができます。自分の視点を中心に映像を見回すことができるので、より臨場感が得られることは間違いありません。

▼360度動画のイメージ

主要動画サイトが未対応。YouTube対応を機に認知も広まるか

しかしこの360度動画、Webで公開する手段が限られていました。視点を移動させる操作が必要になるため、一般的な動画共有サイトではまだ対応していないところがほとんどなのです。

従って、ユーザーが360度動画に触れる機会も少なく、まだそれほど多くの人に認知されていませんでした。しかし、今回YouTubeがその360度ムービーに対応すると、パソコンやタブレット、スマートフォン上で、360度の映像を回しながら見る事ができるようになり、動画の楽しみ方が、また一歩、画期的な変化を遂げたと言っても過言ではないでしょう。

このサポートが実際に開始されれば、動画サイトの王者として君臨するYouTubeの時代はまだしばらく続きそうです。

マーケティングへの活用は?

360度動画は、個人利用だけでなく、企業のマーケティングにおいても大いに活用させることが期待できます。

これまでの動画は、撮影者の視点でしか情報を提供できませんでした。しかし、この360度動画であれば、視聴者が見たいと思う部分を自ら操作して確認できます。

例えば、不動産業界では360度動画が、普及する可能性が大きいでしょう。不動産情報サイトでは、新築マンション・戸建てなどの紹介動画を用意するところが増えてきましたが、従来の動画では不動産会社が見せたいポイントしか撮影することができませんでした。しかし、今後は部屋ごとに360度動画を用意して、部屋の細部までWebで確認できるようにする不動産業者・情報サイトが出てくることでしょう。(実際、一部の不動産業者の中には、既に360度動画を導入しているところもあります。)それに伴い、内覧の必要性が減る可能性も生まれることでしょう。

▼360度動画が用いられた国内キャンペーン事例(TOYOTA)

http://www.toyotown.jp/drive-go-round/

同様に、旅館・ホテルなどの宿泊予約サイト、職場の様子を隠さず見せたい企業の採用情報ページ、工場や製造過程の安心・安全を包み隠さずに見せたいメーカーなどはもちろんのこと、上のTOYOTAのキャンペーンのように、これまでステレオタイプ化していた車のプロモーション(車体・内装の見せ方)を覆すような新しい表現の創造にもつながります。

送り手の見せたい、受け手の見たいというニーズと、クリエイティブの新しい可能性の両面で今後急速な普及が見込まれる手法となるでしょう。

YouTubeの360度動画への対応は、動画マーケティングに新しい風を吹き込むことになりそうです。

[参考]

Giroptic's 360 Full HD camera is the first with support from YouTube

http://www.theverge.com/2015/1/4/7491953/giroptic-360cam-youtube-street-view-support-ces-2015

360cam, A 360-Degree HD Camera With Native YouTube Support and Built-In Wi-Fi and GPS

http://laughingsquid.com/360cam-a-360-degree-hd-camera-with-native-youtube-support-and-built-in-wi-fi-and-gps/

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