NVIDIA Tegra X1発表。K1比2倍の1TFLOPS達成、Maxwellアーキテクチャ採用

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CES 2015会場より。NVIDIAがモバイルプロセッサの最新モデル Tegra X1を発表しました。NVIDIAのデスクトップ向け最新ハイエンドGPUと同じMaxwellアーキテクチャの256GPUコアを備え、現行最新モデルのTegra K1比で2倍、モバイルSoCとして世界で初めて1テラFLOPSを超える処理速度が特徴です。

NVIDIAではTegra X1がかつてのスーパーコンピュータの性能を備えているとして、「モバイルスーパーチップ」と称しています。NVIDIAはTegra X1の高い並列処理能力を活かす分野として、膨大なリアルタイム画像解析が必要な自動運転システムや車載情報システムを挙げており、独自の車載プラットフォームNVIDIA DRIVEもあわせて発表しました。(更新中)Tegra X1は、NVIDIAが製品ロードマップ上でErista(アリスタ)と呼んでいた次世代モバイルSoC。

最新PC用GPUと同じ Maxwellアーキテクチャの256 GPUコアを搭載。NVIDIAによるとモバイルプロセッサでありながら1テラFLOPSを達成します。

プロセッサにはARMの64bitオクタコアを採用します。

スマートフォン/タブレット向けSoCとして開発されており、電力効率が高められていることも大きな特徴です。Unreal Engine 4 ElementalのデモをXbox Oneで実行すると100Wを必要としたものが、Tegra X1では10Wで済みます。なお2年前のNVIDIAのフラグシップGPUでは300Wが必要でした。Tegra X1のパフォーマンスが日常的なモバイルタスクで有効であると示されています。

またTegra X1は、NVIDIAが新たに発表した車載用システム「DRIVE CX」「DRIVE PX」の中核を担います。DRIVE CXは、Android Auto やApple のCar Play のような車載システムのダッシュボードに豪華なグラフィックスを提供します。DRIVE PXはTegra X1を2基搭載し、前後左右12台のカメラを制御して自動運転を実現するための試作機です(更新中)。