久米宏

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フリーアナウンサーの久米宏(70)と評論家の山田五郎氏(56)が16日、BS民放5局による年末年始特番「久米宏・未来の伝言〜ニッポン100年物語〜」のPR会見に、揃って出席した。

久米は昨年末に引き続き、計5つの各局分、共通司会者を務めた。「僕はもう70歳。2時間の特番を5本も収録。本当に大変だった。番組タイトルが“未来への伝言”だから、もっと若い人にやってもらったほうがいい」と退くことを話した。

仕事のセーブを口走ったことについて、「ニュースステーションは、定年だと思う60歳で辞めた。今、70歳になったタイミングも、ひと区切りだと思っている」と話す一幕があった。

その思いに記者から質問が及ぶと「僕は、本心じゃないことを喋ったことがない」とキッパリ。「古希ですから、歩いていると関節からコキッといきそう」と衰えを感じていることをダジャレで伝えた。

そんな体の衰えを口にしていた、久米。先般の選挙結果について思うところがあったという。

「この発言は、別の媒体でも喋っていることですから」と前置きして、選挙に無関心な若者たちにカミナリを落とす場面があった。

「年寄りよりも、若い奴らがこぞって行くっていうのが本来の政治の姿だ」と意見を述べた。

「日本では、逆の現象があると思う」

「政治って、未来のことだと思う。だから、年寄りのものじゃないと言いたい。年寄りたちは投票に行くけど、若い人たちは政治に無関心のためか(投票に)行かない。これは、全く逆のことに見える」

「僕たち年寄りは“先のことはもう、どうでもいい”って思っていても、不思議じゃない。僕は『70歳以上の人は投票権を取り上げろ』ってラジオで発言して、炎上した過去がある」と会場の笑いを誘い、自身の考えを表していた。

久米が携わった5番組は、「ニッポン100年物語」というテーマのもとで制作。以下のような視点を変えながら、未来に向かうべき姿やキッカケを訴えている。

■放送スケジュール
・12月28日放送= BS日テレ 第1章『ベストセラー』 〜時代が求める一冊〜
・12月29日放送= BSフジ 第2章『人口』 〜人の数と“幸せ”の関係って?〜
・12月30日放送= BS朝日 第3章『受験』 〜受験が日本人をつくった?〜
・1月2日放送= BSジャパン 第4章『バカ』 〜“型破り”が明日をつくる〜
・1月3日放送= BS−TBS 第5章『美女』 〜時代を彩った女性たち〜

▼ (左から)山田五郎氏、ピーコおすぎ久米宏

1月3日放送= BS−TBS 第5章『美女』を取り上げた現場にて


久米宏山田五郎

久米宏・未来の伝言〜ニッポン100年物語〜」のPR会見より


久米宏

久米宏・未来の伝言〜ニッポン100年物語〜」のPR会見より


山田五郎

久米宏・未来の伝言〜ニッポン100年物語〜」のPR会見より


■関連リンク
BS民放5局共同制作特別番組「久米宏・未来への伝言 〜ニッポン100年物語〜」