シニア夫婦は、夫が妻に片思い？ 子どもとの旅行は熱望!?

「熟年離婚」なんて言葉がありますが、筆者の両親は仲が良いですよ。というか、近頃ようやく仲がいい。昔はいっつもヒリヒリしてキナ臭かったんですが、両者60歳を過ぎた辺りから非常に仲睦まじくなりました。だって、2人で旅行なんか行っちゃったりするんだもの。息子としても、一安心です。

……と思ってたら、ちょっと見たくないデータを発見してしまいました。オンライン旅行サイト「エクスペディア」は60〜70代の男女400人を対象に「旅行に関する意識調査」を実施、シニア世代の旅行動向を浮き彫りにしてくれています。

では、まずは「旅行に行く時誰と一緒に行きたいですか？」という設問から。結果、シニア男性の89.5％が「パートナーと夫婦で」と回答しており、それに次ぐのが「家族」(30％)という“妻ありき”の順序でした。それに対し、シニア女性は半数近くの46％が「友人」を選択、また「子どもと親子で」という回答も27％に上る結果となっています。妻は夫だけでなく他のメンバーでも旅行を楽しみたい傾向にあり、シニア女性の方が旅行相手に対し幅広い選択肢を持ち、夫以外の相手と行く旅行にも楽しさを求めていることがうかがえました。

でも、安心してください。女性のみを対象にした「夫との旅行についてどのように感じますか？」という設問では、63％以上が「夫と一緒の旅行は気楽で良い」と回答。要するに「刺激を求めてはみるものの、夫が一番心地いい」と思ってるみたいです。なんか、ホッとした……。

では、ここからは細かい点を探っていきます。
手始めに、資金面について伺いましょうか。「夫婦で旅行に出かけるとき、予算は二人合わせて最大いくらまで出せますか？」。この設問では「10万円以内」（19.3％）の回答が一番多く、「30万円以内」でおさめる人が約半数を占めているようでした。

「夫婦で出かける旅行日数の理想は何泊ですか？」という設問では、男女を問わず「2泊3日」の回答が最も多く、44.5％の票を獲得。

「夫婦で旅行するとしたらどのような目的で出かけたいですか？」という問いには「温泉やスパリゾートでゆっくりする」（66.5％）、「食を楽しむ」（49.3％）が上位回答として挙がったのに次いで、「新名所や世界遺産を巡る」回答も45％に到達。まだまだ海外旅行する意欲を失わない、アクティブなシニア像が浮かび上がっています。

さて、“シニア夫婦”と言ったら、成長したお子さんたちとの触れ合いも喜びの一つのはず。そこで諸々、伺ってみましょう。まずは「家族での旅行に、お子様は何歳くらいまで一緒に出かけましたか？」という設問から。
結果、どうやら「大学卒業」までというご家庭が多いみたい。それまでに家族旅行を卒業してしまう家庭は6割を超えていました。多くのご家庭が、お子様が社会に出る前に家族旅行も卒業してしまうようです。

続けて「独り立ちした子どもと、旅行に行きたいと思いますか？」と質問すると、シニアの本音が浮き彫りに。「是非行きたい」（35％）と「誘われれば行きたい」（54％）を合わせると、約9割にまで達しているのです。「独り立ちした子どもに、一緒に行く旅行をプレゼントしてほしいですか？」という問いには37％のシニアが「思う」と回答しているし。
どうやら「本当は一緒に旅行したい！」が、親心のようですね……！

そんな私も中学2年を最後として、両親との旅行は記憶がありません。……ちょっと、深く考え込んでしまいます。
（寺西ジャジューカ）