質感は人間の皮膚そのもの!

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「人間の皮を被った悪魔」なる言葉がありますが、物凄い表現だと思いません? 「悪魔」という単語もさることながら「人間の皮」って! そんなものをわざわざ作って、何をどうしようと言うのか。こちとら、皮膚科じゃあるまいし。

……と思ってたら、妙なことを始めた企業を発見しました。『Kinect 巨乳』、「ス」の形をしたイス『スイス』、「美少女が見つめてくれるだけのアプリ」等を開発した「株式会社人間」が、その名も『人間封筒』を製作したのです。
いや、ネーミング自体は不思議じゃない。だって、この会社の社名は「株式会社人間」なのだから。単なる“社名入り封筒”かもしれませんよね。でも、それだけじゃニュースにはしません。画像をご覧ください。

わかりますか? これ、表面が“人肌柄”の封筒なんです。製作理由は、もちろん「株式会社人間」だから。
「昔から会社用封筒の製作は考えていました。あの、飛行機に用意されている“ゲロ袋”って防水仕様の紙製じゃないですか。当初はあんな封筒にしようかと考えていたんです。コンセプトは『吐き気を催すほどの高額な請求書を送りたい!』。でも請求額を見てゲロを送り返されても困るので断念、この形となりました」(同社代表取締役・花岡氏)
一体、何を言っているのだ……。

では、今回のこの封筒の製作方法について。まず、実際の人肌を撮影します。その時に使われたカメラが、あまりにも無駄にガチ。歯科医が口腔内を撮影するためのマクロレンズが使われました。目視以上にシャープに見える、特殊なレンズを活用。キメの細かい封筒を成し遂げるためです。

そして招集されたサンプル(?)も、完全に本気モード。日本人モデル、白人モデル、黒人モデルが起用され、黄色人種・白色人種・黒色人種の肌を撮影。大きさ違いで3種類の封筒が製作されました。

「会社の名前が『人間』ですから、社員で日本人、白人、黒人がいればいいんですけど、なかなか難しいですからね。あと当社のイメージカラーが黄・黒・白ですから、やはり三大人種で封筒を作るべきかと」(花岡さん)

そんなこんなで『人間封筒』が完成したのは、9月下旬。完成まで9カ月もの日数を要した、苦難の品が出来上がりましたよ!
「素材は紙なんですが少しボコボコにし、人の肌に近い質感を目指しています」(花岡さん)
封を開けると、中に骨のデザインが描かれているのもミソだ。

そんなこの封筒、ちょっと欲しくなりますよねぇ。……入手方法とかあります?
「ウチとやり取りさせていただいた方には、書類をこの封筒に入れてお送りします」(花岡)
今後、同社から送られる郵便物には必ずコレが使われるらしい。要するに「株式会社人間」とやり取りすれば入手できるという案配だ。
「『欲しい』という声は多くいただいているので、オファーがあれば商品化したいと思います!」(花岡さん)

ところで、ここからは余談です。『人間封筒』を作る際、集められたモデル3人は皆女性でした。
「女性の肌の方がキレイですし、撮る方も楽しいですからね」(花岡さん)
モデルが女性だけに、当初は違う構想があったという。封筒おもて面に、巨乳女子大生(日本人モデル)の胸の谷間を使いたかったというのです。

「しかし作ってみると思ったより“谷間感”が出てしまったので、今回は腕の部分の肌を使うことにしました。でも素材自体は撮ってあるし、リクエストがあれば谷間ヴァージョンの封筒を作る可能性もなくはないですよ」(花岡さん)
個人的には、いろいろなヴァリエーションがあってもいいと思う。
(寺西ジャジューカ)