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東京都は9月25日、特定外来生物の毒グモ「セアカゴケグモ」を都内で初めて確認したことを明らかにした。海外では死亡例もあるため、東京都は発見しても触ることのないよう、注意喚起をしている。

成熟したメスで1cmほどの体長になり、全体が黒色に覆われ、腹部と背面に縦方向に伸びた赤色の模様があるのが特徴のセアカゴケグモ。原産地はオーストラリアで、海外からの輸入貨物のコンテナ等に付着して日本に侵入してきた可能性が指摘されている。東京都福祉保健局によると、国内で初めて存在が確認されたのは1995年だという。

環境省は、セアカゴケグモにかまれると疼痛(とうつう)やリンパ節の膨張などが生じるとしている。通常は数時間から数週間で症状は軽減するが、場合によっては脱力や頭痛、筋肉痛などの全身症状が数週間継続することもあり、重症になると進行性の筋肉マヒが生じるケースもあるとのこと。

今回発見されたセアカゴケグモは、9月24日に三鷹市にあるマンションの庭で見つかっている。その後に三鷹市が周辺調査を行ったところ、さらに10数匹の生存が周辺の公園で確認されたという。ただ、9月25日の時点でセアカゴケグモ由来による健康被害を訴えている人は確認されていない。

都内で初めてセアカゴケグモが見つかったことを受けて、Twitter上では

「何で突然、三鷹なんだろう。また、全国ニュースになって三鷹の評判が悪くなりそう」

「日曜日三鷹行く予定なのに」

「幼稚園なんかにいたら、触る子絶対いるよね」

「うわぁ〜モロに地元だ気をつけないと」

などの声が挙がっている(すべて原文)。

なお、セアカゴケグモは人工物のくぼみや裏側、隙間などに巣をもうけることが多く、プランターの底や室外機の裏などが生息地の具体例として考えられている。

東京都福祉保健局は、「素手で捕まえたり、触ったりしないようにすること」「かまれた場合は医療機関を受診すること」などの注意を呼びかけている。