北海道発、北海道のみ放映。アンデッド系アイドルアニメ『フランチェスカ』……なんで北海道でゾンビなのどういうことなの。

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こんにちは! エキレビ北海道支部、たまごまごです。
 
北海道ローカルのアニメ『フランチェスカ』が始まりました。
フランチェスカUHB:北海道文化放送
特にニコニコ動画やyoutubeやUSTREAMの配信現時点でなし。北海道でしか見られません。
 
「フランチェスカ」は、北海道石狩振興局PRキャラ。いわゆるご当地キャラです。
フランチェスカ|株式会社ハートビット
札幌駅やおみやげ屋に行くと、この子のグッズが数多く売っています。

でもツッコミどころ満載すぎるわけですよ。
「北海道発!アンデッド系アイドル登場!!」
なんで北海道でアンデッドなんだよ。
アイドルなのかよ。

グッズも奇妙なものが多く、「鹿飛び出し注意」にかけて「脳みそ飛び出し注意」とか、いやまあ確かに北海道民はわかるけどどういうことなんだろうこれもうよくわかんないよ。
おみやげ屋にポスターが貼られていると、大変目立ちます。
これはどの層狙いのどういう扱いのキャラなんだろう??

なのでアニメ大変楽しみにしていました。15分くらいの短編アニメです。
いろんな疑問は、キャラのこの一言でふっ飛ばされました。
「北海道はアンデットが多い地域ではある」
言い切られた!

このアニメ、ほぼゾンビしか出てきません。エクソシストの女の子が「北海道生活安全怨霊撲滅課」として登場するくらい。
冒頭で石川啄木がゾンビで現れ、その恋人と言われる釧路の芸者の小奴、啄木が函館で恋い焦がれて歌を詠んだことがある橘智恵子もゾンビで登場。
……ずいぶん人物のチョイスがマニアックですね。
啄木はというと、「お金にだらしない」「トラブルメーカー」という設定。えっ、それはなかなかよくできてる(史実を読みながら

羊蹄山(通称・蝦夷富士。富士山みたいな形をしています)に、屯田兵のゾンビがわらわら集まって襲ってきます。
個人的にはそれだけで、ツッコミが追いつかなかった。
屯田兵に謝れ! おもしろいなー。

しかしここで、はたと気づく。
これ地元民じゃない人が仮に見たとして、面白いんだろうか?
羊蹄山とか屯田兵が、全然身近じゃない。

ラジオ番組も含めて、道外向けに一切発信していないこのアニメ。
いかに道民の間でネタになるか、を目指す作りになっています。

自分達が知っている場所が出てくると、ちょっと楽しいのですよ。あっ五稜郭だ、羊蹄山だ、大通公園だ、と。
いつこのキャラクターたちが、自分達の住んでいる近所に来るかな、とか。

ぼくはもう「北海道はアンデットが多い地域ではある」の一言で、もう満足しました。
だってこの一言だけで、道外の人にネタとして使えるもの。

アニメ制作につかっているのは「Toon Boom」社のソフト。原画から全てデジタルで作るソフトで、海外では多く使われています。
パーツわけして動かせるので、場面によっては動画絵をまるまる全部描く必要がないというメリットが有ります。日本では同じ手法で「Flash」が使用されることが多いです。
日本で使われるのは『フランチェスカ』が初。2014年に日本語版の「Toon Boom」が発売されるので、どのくらい使えるのかのプロモーション的作品でもあります。
【ToonBoom×Francesca】アニメーション制作現場!

とりあえず北海道はアンデッドが多い地域ってのはわかった。
北海道のキャッチフレーズ、「試される大地」ってそういう意味だったのか……知らなかったぜ。
ショットガンはどこだ。

(たまごまご)