Engadget Fes:PFUブースはiPhoneをスキャナにするデスクライトSnapLiteの実演。立体物も取り込み

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6月28日に秋葉原で開催したガジェットの文化祭Engadget Fes 2014より。PFUのSnapLiteブースでは、5月に発売したデスクライト&アプリSnapLiteを実演していました。

SnapLiteは、iPhoneのカメラを用いて書類のスキャンや立体物の撮影などを補助するデスクライト。専用アプリと組み合わせて使います。アプリの対応機種はiPhone 5/5s/5c。ちなみに本誌でも、SnapLiteの発表会レポートやインプレ記事を掲載しています。

主な実演内容は、写真、書類、レシートのスキャンに加え、ドライフルーツなどの立体物とチラシを組み合わせたディスプレイの撮影。スキャン範囲に収まらない画像のスティッチなども行っていました。

担当者によれば、取り込みたいものを置いてボタンひとつでスキャンできる手軽さに加え、両手が空くという特徴もあり、ユーザーからは発売以来、書類や本などのスキャン以外の活用方法が多く寄せられているとのこと。

一例としては、ネットオークション、料理、ネイル、キャラ弁などの撮影。ちょっと変わったところでは、通信教育の添削用答案(スキャン画像をメールで送信するそうです)などもありました。LEDライトでライトアップすることによって、普通に撮るよりもきれいに撮れるところと、平面物だけでなく、立体物を見栄え良く撮れる点を評価する声が多く聞かれました。

立体物のドライフルーツを原稿に載せています

原稿とカメラの位置ずれによって生じる歪みは自動的に補正されます

ライトの色味と明るさを調整できます

会場で出た要望としては、ライト部分の可動化、カラーバリエーションの追加、折り畳み対応、Android端末への対応などが挙げられており、同社としても、今後の製品開発に役立てたいとのことです。

複数の原稿をまとめて撮影しても、個々の画像として認識して記録します

操作と共有の手軽さから、スキャン用途においてスマートフォンとスキャナは競合関係にありますが、スキャナとしてのスマートフォンの弱点を補強(この場合は画像のクオリティを向上するためのライトアップ)するという意味で、SnapLiteは挑戦的な製品と言えます。

また、スキャン対象の画像化が一定のクオリティでできる点がユニークなポイント。スキャン対象(被写体)をライトアップし、撮影し、クラウドを介して共有すること自体は従来から何も変わっていませんが、撮影画像の質を向上させるための機材の規模と、コストのさじ加減がミソでしょう。今後は簡単な記録などにはスマートフォン(+SnapLiteのような補助装置)を使い、更なる高画質や強力な補正機能などが必要な場合はスキャン専用機を使うという住み分けになるのかもしれません。