精神障害の労災請求件数は1409件となり、過去最多を更新したことが厚生労働省の発表で分かった。一方、支給決定件数は4年ぶりに減少した。

 2013年度の精神障害に関する事案の労災補償の請求件数は1409件。前年度比152件増となり、過去最多記録を更新した。支給決定件数は、前年まで連続で増加し続けていたが、2013年度は前年度比39件減の436件となった。

 年齢別に見ると、請求件数は「30〜39歳」(428件)、「40〜49歳」(421件)、「20〜29歳」(277件)の順に多く、支給決定件数は、「30〜39歳」(161件)、「40〜49歳」(106件)、「20〜29歳」(75件)の順に多い。 


 支給決定の理由は、「仕事内容・仕事量の変化」(55件)、「嫌がらせ、いじめ、暴行」(55件)、「悲惨な事故や災害の体験・目撃」(49件)の順に多い。

 一方、過労による脳・心臓疾患に関する事案の請求件数は784件(前年度比58件減)で、2年連続で減少した。支給決定件数は306件(同32件減)で3年ぶりに減少した。

 年齢別に見ると、請求件数、支給決定件数ともに、50〜59歳(請求件数241件、支給決定件数108件)が最も多い。

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